日本代表OB脱帽「寸分の狂いもない」 敵地サポ沈黙…曲がって入った“計算通りの精度”【見解】
【専門家の目|栗原勇蔵】南野拓実が決めたインドネシア戦2点目を絶賛
日本代表FW南野拓実は11月15日、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地インドネシア戦(4-0)でMF三笘薫のアシストから歴代10位タイとなる代表通算24得点目を決めた。元日本代表DF栗原勇蔵氏は味方を信じて走り込んだ南野の得点感覚とシュート技術の高さを称賛した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部) 【実際の映像】日本代表OB脱帽「すごく精度が高い」 敵地サポ沈黙…南野の曲がって入った左足弾 ◇ ◇ ◇ 南野は1-0で迎えた前半40分、猛然とエリア内へ走り込み、左サイドの三笘からの折り返しを左足のダイレクトシュートで追加点をもたらした。ボールは左ポストを叩いてゴールイン。試合の立ち上がりは相手に攻め込まれる時間もあって劣勢だった日本だが、オウンゴールでの先制点のあと、この南野の一撃で流れを完全に引き寄せた。 栗原氏は「これは相手のミスが出たプレー。雨の影響もあったのかもしれないですけど、相手がカットしていればなんてことなかった。こういうプレーで周りのディフェンス、味方は取れるものだと思うので、一瞬止まっちゃうんですよね」と三笘のマイナス方向のクロスに対する相手の守備に、連係の乱れもあったとした。 そのうえで「南野も(三笘を)信じて走って、相手より速くゴールまで走ったことがこのゴールにつながったと思うし、シュートもものすごく精度が高い。おそらく計算通り、寸分の狂いもなく狙ったところに蹴り込めたんじゃないかなという感じがします」と相手の隙を見逃さなかった南野のゴールへの嗅覚と、シュート技術の高さをDF目線から称えていた。 「(三笘には南野が走り込んでいるのが)見えてそうですね。相手のミスもあったので、余裕があったというのもあるとは思うんですけど簡単なプレーではない。相手のDFはカットできると思ったから、南野についてきた相手も一瞬止まってしまっている。マイボールになると思っているから相手は緩めていて、通ってしまったから急いで戻ったけど、南野は信じて走り込んでいた。南野の得点感覚、嗅覚が勝った。(マークを緩めてしまう)ディフェンスの気持ちも分かるんですけどね」 南野は代表通算24得点とし、中村俊輔氏に並んで歴代得点ランキングで10位タイとなった。森保ジャパンの得点源としてゴール前で絶大な存在感を示す29歳のアタッカーは、得点記録をどこまで伸ばしていくのだろうか。
FOOTBALL ZONE編集部