山形大生、「こども選挙」実施へ準備 小中高生ら対象、来月の県知事選に合わせ
選挙権がない小中高生らを対象に、政治や地域課題への関心を高めてもらうことを目的に、全国で取り組みが広がる「こども選挙」を本県でも実施しようと、山形大の学生有志が、来年1月の次期県知事選に合わせ、準備を進めている。学生たちは2日、協力を依頼している山形市選挙管理委員会と意見交換し、「子どもも大人も、みんなでまちの未来を考えられるようにしたい」と抱負を語った。 こども選挙は、住民有志などが主体となり、2022年に神奈川県茅ケ崎市で始まり、これまでに12カ所で行われている。仮に来年の山形県知事選で実施となれば、東北地方では初の試みになるという。 学生4人が計画している。選挙戦となった場合、実際の候補者に対し、子どもたちが考えた質問でインタビューを行いたい考え。模擬投票所は山形市内の商業施設に設けられる本来の期日前投票所の近くに、専用スペースを設置し、子どもたちにはこの場で投票してもらう。目標とする投票者数は100人とした。
2日は学生が市役所を訪れ、市選管の伊藤陽介委員長らと意見交換した。代表の山形大人文社会科学部3年塩谷咲華(さくら)さん(21)は「子どもたちが思っていることを候補者に伝えたい。山形のより良い未来を築く一歩にしたい」と意気込んだ。