上野樹里&風間俊介、約2年ぶりの桑原家の撮影に「子供たちの成長は目覚ましい」「里美は桑原くんに似ている」<監察医 朝顔>
上野樹里が主演を務めるスペシャルドラマ「監察医 朝顔2025年新春スペシャル」は1月3日(金)夜9:00~放送される。「監察医 朝顔」は2019年7月期の月9ドラマとして第1シリーズが放送。その後2020年には第2シリーズを2クール連続で放送、2021年、2022年には一夜限りのスペシャルドラマが放送された。この度、約2年ぶりに朝顔が返ってくるということで、主演を務める上野と、上野演じる朝顔の夫・桑原を演じる風間俊介にインタビューを実施。2年ぶりの現場の様子や、ドラマの見どころなどについてたっぷりと語ってもらった。 【写真】風間俊介が楽しみにしていると語った上野樹里“朝顔”のヘアスタイル ■2年ぶりの撮影で感じたのは「子供たちの成長は目覚ましい」 ――今回約2年ぶりに「監察医 朝顔」が帰ってきましたが、久しぶりの桑原家はいかがでしたか? 上野: 里美がすごく風間君演じる桑原くんに似ていて、里美を送り迎えするシーンなどは桑原くんと一緒にいるみたいな感じがするんです。本当に家族ってこういう感じなのかなと思いました。 風間:すごく時の流れを大事にしている作品だなと常々思っています。朝顔と一緒にいる時の空気感というのは、何か問題があったり、夫婦で向き合うものがその時その時で変わっていても、この2人の中で流れているものは、一環してずっと変わってないように感じるんです。 でも子どもたちの成長を見ると、変わるものと変わらないものっていうのが実感できます。家族や、この「朝顔」という作品の中の人たちの時間がゆっくりと流れているというのを感じるんです。穏やかに変化しているんだけど、これが半年ずつとか見ていただいているのではなくて、2年という時間が空いたことによって、 見る人たちからするとこうやって変わっていったんだっていう時の流れを感じてもらえるだろうな、なんて思いながら撮影していましたね。とにかく子供たちの成長は目覚ましいです。 ――おなじみのメンバーも集結しましたが、撮影の中での印象的なエピソードなどがあれば教えてください。 上野:私はロケで行った東北での撮影です。あるシーンの撮影日が雨予報だったのですが、撮影の瞬間に晴れたんです。その時に「晴れ女だ!」みたいなことを現場では言ったのですが、 この土地のエネルギーが晴れさせてくれていると思いました。雨だったらこういう芝居しようかな、とかも考えていたんです。でも晴れたので、前向きな力強いエネルギーを感じてお芝居できたので朝顔の力はすごいなと思いました。 風間:今の話聞いて、僕はそのシーンにはいないので、あのシーンかなって思いました。その時の気候や空模様とかも大きく関わるシーンだと思うと、朝顔という作品は、 日常の些細な幸せや変化っていうのを大事にしているので、多分そういう導かれ方をする映像に変わるんだろうなって思いますね。 僕らがコントロールできないところも物語に組み込まれていたりするんですかね。 印象的なエピソードは…相変わらず戸次さんが面白かったです(笑)。戸次さん、あんなにかっこいいのに、朝顔の中では本当にコメディーリリーフとしていてくださるんです。ドラマが始まった時はあんなはずじゃなかったと思うんですけど、平野監督が戸次さんのことを大好きなので、こういう風になったんだと思います。 ■東北を訪れて「人の力によって再生されているなと感じた」 ――第1シーズンから各地で撮影を行ってきたと思いますが、今回久しぶりに東北などを訪れてみて感じたことなどがあればぜひ教えてください。 上野:自然の力を朝顔には感じさせたいというのもあって、今回の物語もある植物がキーになっていたりするんですけど、東北行った時に、福島の伝承館の辺りの木が成長してきていて、人も少しずつ増えてきていました。 今の岩手県・陸前高田市がどういう風になっているんだろうというのも、朝顔が歩くことで伝えることができるし、私自身も感じることができました。以前ラジオでイマジンという喫茶店に訪れたのですが、アンティークの食器が好きな店主の方がいて、お店も新しいものが増えていたし、私たちがいつも泊まるホテルのお店も、お祭りがあるともう満席で。 お祭りがまたできているっていうことが、そこにいる人たちのエネルギーが戻ってきているっていうことでもあるし、訪れてくれる人たちによって彩られていくっていうところもあるので、人の力によって再生されているなと感じがしました。 風間:今回訳あって、朝顔が1人で向かうという形なので桑原は行かないんです。うまく表現できるかわからないんですが、桑原って朝顔と一緒に行ったり行かなかったりなんですよ。 これもものすごくリアルで、妻の母方の特別な場所に行く時もあれば、行かない時もあるっていう旦那のポジショニングっていうのがリアルだなって思っていて。本当に特別な場所なので、行かないっていう優しさが発動する時もあるし、朝顔が1人で行くべきだっていう瞬間もあったりとか。なので、僕は今回思いを馳せているんですけど、その思いを馳せているのは多分どこか桑原の心理と重なる部分があるだろうなって思っています。 ――お二人は出会って5年半という歳月が流れていますが、お互いの印象や変わったことはありますか? 風間:朝顔のヘアスタイルは、ニュアンスや朝顔がチョイスする髪型として一貫しているのですが、月日があるので髪型自体は違うんですよ。なので、僕は毎回朝顔の髪型をとても楽しみにしています。 上野:桑原くんは今すごく出世しているんですよ。 風間:今ね、結構お偉いさんです(笑)。捜査本部で指示を出していますもん。 上野:今回のスペシャルで初めて桑原くんの職場に、朝顔が突入するんですけど、 突入して圧倒されるんです。そういう瞬間とかは、どんなに張り詰めているシチュエーションでも、思わず普段の朝顔になってリアクションをしてしまう。 朝顔も、いつも一緒に家にいる人が、こんなにすごいところで働いているんだ、みたいにあわあわする瞬間とか、いつもの違う桑原くんの様子に敬語になったりとかするんです。周りは夫婦だってわかっていても、肩書きを背負っている2人なので緊張感もありました。 ■新春スペシャルは「大切な人を思い浮かべて見ていただけたら」 ――最後に、新春スペシャルということで2025年をどのように過ごしていきたいかと、ドラマの見どころをお願いいたします。 上野:見どころは全部です(笑)。 オンエアの時には震災から13年目に入るのですが、やっぱり日々の忙しさに追われて徐々に薄れていく記憶を、 朝顔を見ると思い出すことってあると思うんです。生きること、 生かされているということ、ふとした瞬間に感じることだったり。ついうっかり見過ごしてしまうような小さな出来事も、大切に丁寧に向き合い続けていこうという、そんな優しい想いの込められたメッセージを感じながら見ていただきたいなと思います。 そして、2025年は軽やかに、思ったことを素早く形にできるよう、整えて着実に行動していきたいです。シンプルにまっすぐに、自分の思い描いている世界の中で、皆さんと手を取り合いながら生きていきたいです。 風間:今回はお正月に放送されるということで、多くの方々がご実家に帰られたりとか、家にいたとしても家族元気かな、とか思ったりするきっかけになると思います。 この物語は大切な人を思う物語でもありますので、大切な人を思い浮かべて見ていただけたらなと思う新春スペシャルとなっています。 また、この物語のように変わらず過ごしていても、ゆっくりと草木が育つように変わっていくものなんだと思うんです。なので、 変わらず2025年も過ごしていたら多分きっと少しだけ変わっていると思うので、変わらずに過ごしていけたらなと思っております。 【上野樹里 衣装協力】 ニット/ナゴンスタンス スカート/エンフォルド イヤリング/テイクアップ 靴/スタイリスト私物