トランプ氏の集会でコメディアンが差別的な“ジョーク”。著名人らも不快感を示す
ドナルド・トランプ氏の大規模集会の応援演説に駆け付けたコメディアンが、米自治領プエルトリコを「ゴミの島」と表現。これに対し、非難の声が寄せられている。 【動画】集会中の差別発言。実際の映像がこちら
物議をかもしているのは、米コメディアンのトニー・ヒンチクリフ氏の発言だ。 米ニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンで10月27日、アメリカ大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏の大規模集会が開かれた。 その際、応援演説に駆け付けたトニー氏は、「みんなが知ってるかどうか知らないけど、いま海の真ん中に浮かぶゴミのような島がある。プエルトリコと呼ばれていると思う」と発言。 同演説中、トニー氏は他にも「ラテン系の人は子どもを作るのが好き」など、 ヒスパニック系の人々に対する差別的発言を行った。
この発言に対し、プエルトリコにルーツを持つ著名人たちからは非難の声が寄せられている。 プエルトリコ出身の歌手ルイス・フォンシは、自身のインスタグラムを更新。ストーリーズに、次のようにつづった。 「コメディのことは理解していますし、大好きです。ただ、今回の発言はコメディとはかけ離れています」 「(自分とは)違う考え方を持つ人のことも尊重しています。ですが、差別主義者になり下がるのは、考え方の違いでは済まされません」 ルイスのほかにも、俳優のジェニファー・ロペスをはじめとしたプエルトリコにルーツを持つ著名人がSNSを更新。 プエルトリコでの経済成長を計画するカマラ・ハリス副大統領の投稿をシェアするなど、トニー氏の発言に対する不快感を示した。
さらに、民主党内や保守派の人々からも、反感が集まった。 民主党の副大統領候補ティム・ウォルズ氏は、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員と行ったライブ配信で、トニー氏の発言を強く非難。 続けて、激戦区であるペンシルベニア州の都市名を挙げ、「そこに住むプエルトリコの人々に、この動画を見てもらいたいものだ」と語った。 さらに、政治コメンテーター、ジェラルド・リベラ氏など、保守派の人々からも、トニーの発言を非難する声や、プエルトリコの人々を擁護する声が寄せられた。 トランプ陣営は、「(トニー氏の発言は)トランプ氏の意向を反映したものではない」とコメントしている。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:梶川あんな
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