シリアの旧反体制派、各勢力を解散し国防省のもとに統合へ…クルド勢力は加わらず
【カイロ=西田道成】シリアの国営通信は24日、暫定政権を主導する旧反体制派「シャーム解放機構」(HTS)の指導者アフマド・アッシャラア氏と、旧反体制派の武装勢力の指導者らが各勢力を解散し、暫定政府の国防省のもとに統合することで合意したと報じた。武装解除と団結を進め、国家再建の足がかりとする狙いとみられる。
一方、中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラは24日、合意には、シリア北東部を実効支配するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が加わっていないと伝えた。アサド政権崩壊後も、トルコが支援する旧反体制派「シリア国民軍」(SNA)とSDFの衝突は続いており、トルコはSDFの排除を求めている。SDFと暫定政権の分断が続けば、衝突が拡大する恐れもある。