「みどりの窓口」廃止されたばかりなのに…今度は駅長が非常駐に 駅員対応時間も大幅短縮 「いつか無人駅になってしまう」と不安募る住民
長野県下諏訪町のJR下諏訪駅の駅長が4月1日から常駐しなくなることが19日、分かった。JR東日本長野支社(長野市)によると、上諏訪駅長が兼務することになる。これに伴い、駅員らによる始発から終電までの改札窓口での対応時間は現状から大幅に短縮される。 【写真】みどりの窓口廃止を知らせるJR下諏訪駅の張り紙(2023年9月撮影) 長野支社は「鉄道利用者や社員の減少を受け、限られた人材で運営する必要がある」と説明。現在の対応時間は4月以降、午前9時~9時40分、午前11時~午後0時半、午後1時半~午後3時、午後3時40分~午後5時となる。 駅員らが対応できない時間帯は電話などで上諏訪駅の駅員が受け付ける。時間外に下諏訪駅利用者の介助などが必要になった場合は上諏訪駅から駅員が駆けつけるという。長野支社は「上諏訪駅の駅員による対応などで安心して利用できるようにしたい」としている。 一方、下諏訪駅長は観光やまちづくりなど町の会合に出席するなど町政とも関係してきた。長野支社によると、会合への出席は今後、上諏訪駅長が対応する。宮坂徹町長は「歴代駅長がまちづくりに関わってくれただけに地元にいる駅長がいなくなるのは切ない。引き続きJRと連携したい」とした。 下諏訪駅では昨年9月にみどりの窓口を廃止し、窓口での対面販売を終えたばかり。町民の60代男性は「いつかは無人駅になってしまうのではないのか」と心配している。