前回覇者桐蔭学園と前半は互角の戦い…長崎北陽台は後半息切れ「これが全国のレベルと気付けるか」【全国高校選抜ラグビー】
◆ラグビー全国高校選抜大会1回戦 桐蔭学園50―19長崎北陽台(23日、埼玉・熊谷ラグビー場) ■「ラガーマンの車って感じですね」福岡堅樹さんが新車紹介【写真】 6大会連続10回目出場の長崎北陽台は前回覇者で年末年始の「花園」も制した桐蔭学園(神奈川)の「壁」を破ることはできなかった。 前半に2トライ(2ゴール)を奪うなどほぼ互角に戦い、14―20と6点差を追って折り返した。しかし、後半は地力の違いを見せつけられて自陣での攻防が続き、4トライ(2ゴール)、1PGを奪われ、1トライを返すのがやっとだった。 前半にモールから押し込んで2本のトライを決めたFW田崎凛太郎(3年)は「モールは誇りを持って練習してきたので、そこで負けたら自分たちの持ち味が一つ消えると思った。あそこで決めないとチームは乗っていけない。意地のトライでした」と胸を張った。しかし、後半に大差をつけられ、「ディフェンスの部分で相手にさし込まれることが多くなった。そこを鍛えていきたい」と前を向いた。 チームを鼓舞し続けた主将でナンバー8の下田秩(しもだ・ひいづ)=3年=は「前半はフォワードが食らいついていい感じでできたが、後半はこのままでいいという甘い気持ちが出てしまったのが悔しい」と唇をかんだ。それでも「一つ一つのスキル、メンタルをもっと鍛えていきたい」と今後に目を向けた。 時折、雪がぱらつく寒さの中で後半にチームが息切れした展開に、品川英貴監督は「まだ3月。この時期に痛い目に遭い、これが全国のレベルと選手たちがどれだけ気付けるか」と厳しい言葉で話し、今後のチームの成長を期待していた。
西日本新聞社