なぜミランはカルルをユヴェントスへ手放したのか ユヴェントスでの活躍に複雑なサポーターも?「カルルの枠がなかった」
ユヴェントスではすでに主力に
右サイドバックとセンターバックの両方をこなす戦力として、早くもユヴェントスにフィットしたのがDFピエール・カルルだ。 カルルは今夏にミランから買取オプション付きのレンタルでユヴェントスに加入しており、ユヴェントスにとっては理想の動きになったと言える。一方で、ミランサポーターの中には複雑な心境でカルルの活躍を見ている人もいるかもしれない。ミランは右サイドバックの新戦力としてエメルソン・ロイヤルを獲得しているが、カルルの方が良かったのではと考える人もいるだろう。 伊『Gazzetta dello Sport』は、ミラン側がカルルを右サイドバックとして計算していなかったと解説。センターバックにはザルツブルクからストラヒニャ・パヴロビッチを獲得していたこともあり、センターバックとしても1番手とは考えられていなかったようだ。 「ミランサポーターの中には、『カルルの復帰を望んでいる』との看板を掲げている人もいる。しかしユヴェントスは買取オプション付きで獲得しており、希望は叶わないだろう。ミラン側はカルルを右サイドバックのバックアッパーとしては計算していなかった。あくまでセンターバックの選手であり、特別な状況では右サイドバックにも対応できる選手との評価だ。そして登録リストの問題があった。右サイドバックには3人、センターバックにはトモリ、パヴロビッチ、ティアウ、ガッビアがいたため、カルルの枠がなかったのだ」 カルルに怪我の問題が付きまとっていたのは確かだが、24歳と若い実力者ではあった。ミランとしても難しい決断だったのかもしれないが、ユヴェントスでカルルが大活躍を続ける場合はやや複雑か。
構成/ザ・ワールド編集部