透けすぎでは…。 透明ディスプレイで向こう側が見えるノートPC
透けると困ることもありそう…。 スペインのバルセロナで「MWC 2024」が開催されました。現地には米GizmodoのFlorence Ion記者が飛んでいます。そこで、まさかのディスプレイが透けて、裏まで見えてしまうノートPCのコンセプトモデルを発見しました。 【全画像をみる】透けすぎでは…。 透明ディスプレイで向こう側が見えるノートPC
本当にディスプレイが透けてる!
Lenovo(レノボ)が、コンセプトモデルとして展示していたThinkBook。普通にOSにはWindows 11が搭載されていました。でも、まだ商品化は一切決まっておらず、そもそもリリースされることになるのかさえ不明です。 ですが、こんなふうに本当にマイクロLEDの17.3インチディスプレイは透明。通常であれば、ディスプレイで見えなくなる部分が、こうして透けて、バッチリと見えるようになっていますね。 おもしろいデモンストレーションもあって、本体背面にリアカメラが搭載されています。それで、透けて見えるディスプレイの裏側の景色を、まるでディスプレイに映っているかのように認識可能。ディスプレイから透けて見えた観葉植物へ、画面上では、AIがデジタル化されたチョウを映し出し、その植物へ羽ばたいて止まる映像を披露してくれました。
透けると困ることも?
ちなみに、こちらからディスプレイが透けて、向こうが見えてしまうということは、その逆も真なりです。つまり、パソコンを開いて向かい側に座った人は、裏から透けるディスプレイの画面が、これまたクッキリと見えてしまうというわけ。 実際にFlorence Ion記者は、裏からコンセプトモデルのThinkBookを眺めたそうです。すると、すべて裏から見えるので(もちろん反対向きの画面ですが)、おおよそなにが映って、どんな作業をしているか丸見え。これではなにもかもバレバレになるという感想でした。 透けて見られないようにするために、ディスプレイ裏側をカバーすればいい? じゃあ、それは普通の透けないパソコンと同じですよね。あとコンセプトモデルのキーボードも、ディスプレイに表示されるソフトウェアキーボードというのが、タイピングしやすさという意味で不満でしょうか。 透明なディスプレイのパソコン。この響きには、スゴいインパクトがあります。ですが、それでどんなスゴい便利でワンダフルなことが実現するのか? その答えが出るのは、まだこれからなのかもしれません。
湯木進悟