JR花咲線、駅名標の盗難相次ぐ 根室署に被害届
北海道根室市内でJR花咲線の駅名標の盗難が相次いでいる。21日現在、JR北海道釧路支社が確認しているのはアジア最東端の駅「東根室駅」と「昆布盛駅」の2カ所。いずれも無人駅で、心ない鉄道ファンによるものとみられており、同支社は根室署に被害届を提出した。 駅名標は、駅の名前をひらがな表記した縦長の板状。広告部分とセットで柱に設置されているが、いずれも広告部分を残し駅名部分(縦80㌢、横22㌢)だけを持ち去っている。 JR側が盗難を確認したのは東根室駅が16日、3カ所のうちの1枚が被害に遭った。昆布盛駅は20日。当初、来春のダイヤ改正で廃止が検討されている東根室駅名を記念にするためではとみられていたが、一部の愛好家が窃盗を繰り返しているようだ。 同支社によると、近年駅名標の盗難が増えているとし、「厳正に対処している」として、根室市内の両駅名標についても盗難を確認した日に被害届を出している。 花咲線の利用促進に取り組む「夢空間☆花咲線の会」の鈴木一雄代表は「鉄道ファン、そして花咲線を応援する者として残念だ」と憤っている。
釧路新聞