エディー体制1年目は4勝7敗 ラグビー日本代表、強豪に完敗続き「変化には痛み伴う」
9年ぶりにラグビー日本代表ヘッドコーチに戻ってきたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)の1年目のテストマッチは4勝7敗に終わった。昨秋のワールドカップ(W杯)からメンバーを大幅に入れ替え新戦力を積極的に起用したが、強豪国相手には完敗が続き、試合内容も物足りないものだった。 「日本ラグビーの未来へ大きな投資をしている。変化にはどうしても痛みが伴う」 26日、欧州遠征から帰国したジョーンズHCは羽田空港で取材に応じ、こう力を込めた。2027年のW杯オーストラリア大会を見据え、若手を多く招集。代表初キャップを手にした選手は20人に上った。 若手が経験を積んだものの、テストマッチは結果も内容も寂しかった。「超速ラグビー」を掲げる攻撃的なスタイルを志すも、昨年W杯8強と対戦した5試合でのトライ数は、最も多かったニュージーランド戦でも3にとどまった。ハンドリングエラーで好機を潰すシーンも多く、スタミナ不足も明らかになった。それでもジョーンズHCは「トップ4ともやり合えるアタックをすることはできる」と、スタイルを継続する方針を示した。 「プロセスを信じてやり続けることが大切」とジョーンズHCはいう。これまで日本代表を支えてきた組織的な守備の改善も急務。この苦い経験を糧に成長できるか。2年目は結果を残さないといけないシーズンになる。(石原颯)