強制動員の朝鮮人慰霊祭、茨城 「負の歴史に目背けず、平和を」
戦時中に茨城県日立市の日立鉱山(閉山)などに強制動員され、過酷な労働や坑内事故で犠牲となった朝鮮人労働者の慰霊祭が28日、日立平和台霊園にある「茨城県朝鮮人戦争犠牲者慰霊塔」前で開かれた。参加者約50人は「負の歴史にも目を背けず、平和な時代を築いていく」と決意した。 市の資料によると、1940年代に朝鮮人4千人以上が労働力不足を補うために動員された。 主催は在日コリアンらでつくる塔管理委員会。張永祚事務局長(78)は、今年1月に群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」での朝鮮人追悼碑撤去に触れ「加害の歴史をなかったことにしようとする動きが露骨に起き、憤りを感じる」と訴えた。