トマトは“高嶺” レタスは約3倍…野菜の価格高騰 猛暑の影響で大量廃棄、農家悲鳴
猛暑の影響で野菜が生育不良となり、価格が高騰して家計を直撃しています。農家では出荷できずに廃棄せざるを得ない作物も出てきていて、悲鳴の声があがっています。 【写真を見る】トマトは“高嶺” レタスは約3倍…野菜の価格高騰 猛暑の影響で大量廃棄、農家悲鳴 ■価格上昇で消費者に影響 9月後半とは思えない厳しい暑さが続く中、スーパーでは野菜の価格に異変が起きています。 糸永記者: 「こちらのレタスは1か月前、1玉170円でしたが、いまは494円と3倍近くまで値上がりしています」 コープふらいる 田中徹也店長: 「トマトも1玉278円と上がりきってしまっているので“高嶺”のトマトです。バラで売るしか…。ニンジンも1本88円です」 高温の影響で収穫量が落ち込み、野菜の価格が軒並み高騰しています。 コープふらいる 田中徹也店長: 「仕入れた箱を開けてみたら、商品が悪かったことが何度かありました。ここまで厳しいのは初めてかもしれないですね」 今夏(6~8月)の全国の平均気温は、平年より1.76度高く、昨年と並び過去最高となりました。大分市でも8月、平年よりも高い日が多く、観測史上最も暑い夏になりました。 (買い物客)「高くても買わないといけないから家計に響きますよね」「1つ1つの値段が高いからまとめて入っているカット野菜を買いました」 この店では買い控えを防ぐため、サイズを小分けにして商品を大幅に増やしたり、冷凍野菜の販売に力を入れたりと工夫を凝らしています。 コープふらいる 田中徹也店長: 「物がしっかりそろっているのが第一と、お求めやすい金額で提供できるように売り場を工夫しながら販売しています」 ■農家にも深刻な打撃 臼杵市野津町でピーマンを育てる「日本海ファーム」では、猛暑による深刻な影響が出ています。出荷シーズンを迎えていますが、暑さによる高温障害で、大きく成長する前に赤く熟してしまうピーマンが多く見られました。 日本海ファーム 二見晋伍取締役: 「小さいうちから赤くなっちゃう。硬いピーマンで食べてもおいしくない。出荷量は3割減で先行きがわからないので、これからどうなるのか不安があります」
赤いピーマンは規格外となり出荷できず、大量に廃棄せざるを得ません。周辺の農家では、今シーズンの栽培を諦めた人もいます。二見さんは、栽培の方法を見直すべきか頭を悩ませています。 日本海ファーム 二見晋伍取締役: 「光を遮るような工夫をしたり、水の量を調整して少しでも地温を下げてあげたり、暑さ対策をしっかりしないと日本で農業ができなくなるんじゃないかと思っている」 市場関係者は「異常な暑さが続く中、今後の見通しは不透明」と話していて、野菜価格の高騰はしばらく続きそうです。
大分放送
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