ヤクルト・吉村 開幕「意識」エース名乗り 2900万円増更改 来季ノルマは「15勝以上」
「燕のエース」に名乗りを上げた。2年目の今季、チームトップの9勝を挙げたヤクルト・吉村が、2900万円増の年俸5000万円で契約を更改。手の届くところにある「エース」の称号をつかみ取る決意を示した。 「どのピッチャーも目指すところ。しっかりチームを引っ張れる存在になりたい。その覚悟を持ってシーズンを過ごしたい」 エースを目指し、あえて高いハードルを設定した。「15勝以上」をノルマとし「勝率、防御率、あとは奪三振率も。ぜいたくですね」と続けた。月間MVPを受賞した9、10月は5試合で4勝0敗、防御率1・04。このパフォーマンスをシーズン通してできれば、おのずと主戦投手にふさわしい成績がついてくる。 数字だけではない。「練習する姿や立ち居振る舞い、マウンド上の姿だったり。いてくれたら安心する存在がエースなのかな」。通算186勝の石川と同104勝の小川を手本にして「見習いながら、僕もそういう存在になりたい」と誓った。 来季の開幕投手の最有力候補でもある。開幕戦のマウンドはエースの証であり「一つの評価だと思う。しっかりとそこを意識して準備したい」と言った。来年3月28日の巨人戦での大役を見据えてオフのトレーニングに励む。(重光 晋太郎)