八戸港沖の座礁事故から約3年3か月― ようやく『定置網漁』が再開でハマに活気 大ベテランにも笑顔「すごく楽しくて」「わくわくして」
2021年8月に青森県の八戸港沖で起きた貨物船の座礁事故で休止していた「定置網漁」が再開されました。サバを中心に、3トン余りが水揚げされハマに活気が戻りました。 【写真を見る】八戸港沖の座礁事故から約3年3か月― ようやく『定置網漁』が再開でハマに活気 大ベテランにも笑顔「すごく楽しくて」「わくわくして」 八戸港に水揚げされたサバ!サバ!サバ! ハマが活気づきました。 ■3トン余りの水揚げ 活気づくハマ 八戸みなと漁協の定置網漁が行われるのは、実に4シーズンぶり。12日~13日にかけての漁では、サバを中心に3トン余りの水揚げとなりました。 八戸みなと漁協 尾崎幸弘 組合長 「網が入ったときはすごく楽しくて、きょうの水揚げも、きのうからわくわくしていて、網をおこしたときにいっぱい魚がいたから、おもしろいな」 大ベテランが喜ぶのには“ワケ”があります。 2021年8月、八戸沖で起きたパナマ船籍の貨物船の座礁事故。この事故を受けた船体の撤去などがあり、3年以上に渡って「みなと漁協」と「市川漁協」は、漁に出ることができなくなりました。 13日は、船体の撤去にあたった船主側の代理人も港を訪れ、漁の再開を見届けました。 ■再び歩みだすための“第一歩” 船主側代理人 赤塚寛 弁護士 「3年間休漁させてしまったという、みなさまにご迷惑をおかけしてしまったことは改めてお詫び申し上げたいと思っています。今回、3年ぶりに網上げをした結果、大漁にちゃんとしたサバが入ってきたということで、船主側としても安心いたしました」 魚市場での入札では、10キロあたり650円~5500円と「やや高値」で取引されました。 また、より魚体がいいものが取引される競りでは、10匹あたり1万4800円の高値となりました。 9月から漁を再開するための準備を進めていた八戸みなと漁協にとって、再び歩みだすための第一歩となりました。 八戸みなと漁協 尾崎幸弘 組合長 「本職がないことにさみしいというか、海に行って魚を捕りたいなという気持ちがいっぱいあったから、でもこうやって漁ができたから、楽しくてこれからまたどうなるかわからないけれども、期待している」
また、漁を休止している市川漁協は、船の修理などにあと2週間~3週間ほどかかる見通しとなっています。 座礁船の事故から約3年3か月―。 漁師たちは、ようやくかつての日常を取り戻しつつあります。
青森テレビ