三菱がコンパクトSUV「ASX」を大幅改良 ダイナミックシールドデザインを導入
三菱自動車の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイ(MME)は2024年4月24日、欧州向けのコンパクトSUV「ASX」の大幅改良モデルを発表した。 【写真】三菱がグローバル展開しているコンパクトSUV、ASXの大幅改良モデルをもっと詳しく見る(8枚) ASXは三菱がグローバルに展開しているコンパクトSUV。現行型については自社の製品ではなく、アライアンスパートナーであるルノーより「キャプチャー」のOEM供給を受けている。生産は2024年5月からスペインにあるルノー社のバリャドリード工場で行われ、同年6月に三菱の販売ネットワークを通じて欧州の一部市場で販売される。 今回の改良ではフロントフェイスを一新。洗練されたモダンなデザインを実現するとともに、コネクティッド機能や安全機能を追加することで、利便性や安全性を高めたとアナウンスされる。 エクステリアデザインでは、三菱のデザインアイデンティティーである「ダイナミックシールド」をより強く印象づけるフロントフェイスが目を引く。バンパー中央部を大胆にブラックアウト化することで「ダイナミックシールド」を強調。立体的で奥行き感のあるサテンシルバーのグリルモチーフを組み込み一体化させることで、ダイナミックで堅牢(けんろう)な印象に仕上げたという。LEDヘッドランプはL字型とスリット状の造形を組み合わせている。ダイヤモンドカット加工を施したブラックの18インチアルミホイールが新たに採用されている。 室内では10.4インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオを新たに採用。三菱車として初めて、Googleのインフォテインメントシステムが搭載されたのもトピックだ。音声で電話やメール、音楽の再生、リマインダーの設定、車内の温度調整などが行えるGoogleアシスタント、ナビゲーション機能やリアルタイムの交通情報を提供するGoogleマップ、スマートフォンのように音楽やポッドキャストなどのアプリをダウンロード可能なGoogle Playを使用できる。 スマートフォンから駐車位置の確認などが行える新開発のモバイルアプリ「My Mitsubishi Motors」も採用し、コネクティッド機能を強化している。 安全機能については、駐車可能位置を自動で検知し車庫入れや前向き駐車、縦列駐車をサポートするパークアシストや、車両周囲の障害物などの確認を補助するアラウンドビューモニターを装備。後退時交差車両検知警報システム(RCTA)をはじめとする予防安全技術の充実もうたわれている。 最新のASXには、ハイブリッド車、マイルドハイブリッド車、ガソリンエンジン車の3モデルが設定される。ハイブリッド車では1.6リッターエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードオートマチックトランスミッションと容量1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせたパワートレインを搭載。バッテリー残量を温存しながら走行する「Eセーブ」モードが新たに採用された。同モードでは駆動用バッテリーの充電を40%以上に保てるため、EV走行したい場面や、急坂などモーターによるエンジンのアシストが必要なシーンに備えて、電池残量を確保しておくことができる。 マイルドハイブリッド車は1.3リッター直4直噴ターボエンジンと6段MTまたは7段DCTの組み合わせで、ガソリンエンジン車は1リッター直3ターボエンジンと6段MTの組み合わせとなる。 (webCG)
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