宇佐美貴史、主将続投を決意させたファンからの“言葉”「ほかの選手は無理や」 どん底を救った中谷進之介の存在【独占インタビュー】
新たな副キャプテン、中谷進之介がもたらした“効果”「窓が全部開いた」
今季から加入した中谷は外国籍の選手、若手、ベテラン、何の壁もなくコミュニケーションを取り、「チームの雰囲気を陽にしてくれる」という。経験豊富な28歳で、チーム最年長の38歳GK東口順昭や35歳MF倉田秋、32歳の宇佐美とも関係を築き上げ、若手との間にも入る。その存在は大きかった。 「チームの雰囲気を本当にファッと明るくするキャラクター。けど引っ張れるし、本当に素晴らしいと思う。選手としても人としても。ガンバになかったものをバチッともたらしてくれて。あとは3分の1の選手たちが入れ替わったことによって、閉まりきっていた窓がバーンと全部開いた感じ。だから初日の練習で(福岡)将太、(三浦)弦太、シンに、アップとか、食事とか全部同じグループで固まらないようにちょっと活性化させてほしいと頼んだ。そうしたらキャンプが始まって、ほんまにバサーっと全部窓が開いてフワーッと風が入ってきた感じ。みんなめっちゃいい子たちだな、と(笑)。(鈴木)徳真や(松田)陸くん、(一森)純くんも復帰して若手も年齢問わずみんながピッチ外で活性化させてくれた」 昨年の反省を生かしてシーズン前から全員で動いたことでチーム内が変化した。外から見て「雰囲気がいいな」と感じるのは、宇佐美や中谷を中心に1人1人がG大阪を思って行動したからだ。チームというのは小さなきっかけで良くも悪くも大きく変化する。サッカーだけをすればいいわけではない。今のG大阪が新たな歴史となり、チームの伝統を築いていくのだろう。その瞬間を目の当たりにしているのだ。
FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi