デルタ航空、10-12月業績見通しが市場予想に届かず-夏季の混乱後
(ブルームバーグ): 米デルタ航空が示した10-12月(第4四半期)の利益と売上高の見通しはいずれも市場予想に届かなかった。夏季の旅行シーズンが厳しいものとなった後、回復が緩やかなことが示唆された。
10日の発表によると、10-12月の調整後利益は1株当たり1.60-1.85ドルになる見通し。同レンジの中央値はブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の1.78ドルを下回った。売上高は前年同期比2-4%の増加を見込む。アナリスト予想は4.4%増だった。
こうした業績見通しは、デルタなど航空各社が直面する課題を浮き彫りにしている。今夏には航空輸送能力の過剰供給で多くの航空会社が運賃の値下げと運航計画の縮小を迫られた。需要と運賃の指標であるユニットレベニュー(1座席マイル当たりの旅客収入)は、業界全体ベースで9月にようやく一部地域でプラスに転じた。デルタは7月に起きた大規模システム障害の影響も受けた。
7-9月(第3四半期)の調整後利益は1株当たり1.50ドル。アナリスト予想平均の1.52ドルをわずかに下回った。調整後売上高は146億ドル(約2兆1700億円)。アナリスト予想は146億5000万ドルだった。
原題:Delta’s Guidance Misses Estimates After Summer Upheaval (3)(抜粋)
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Mary Schlangenstein