【渡辺満里奈の更年期対策】今までできていたことができなくなっても情けなくない。明るく乗り越えていくための3つのこと
育児や家事、仕事などで時間に追われる毎日。さらに追い討ちをかけるのがホルモンバランスの変化や更年期などによる心身の乱れ。子どもは言うことを聞かないし、天気が悪いと体調を崩すし、SNSからはなんだか不穏なニュースが流れてくる……。残念ながらオトナの女性にとって「不機嫌」にならざるを得ないことが世の中には溢れています。 「仕事のミスが増えた」「集中できない」実はこれも更年期症状!? 更年期の10年間にカラダに起こる不調とは? デビュー当時からずっと変わらないハッピーな雰囲気を纏い、タレントとして幅広くテレビやラジオで活躍中の渡辺満里奈さん。2005年にお笑い芸人の名倉潤さん(ネプチューン)と結婚。健やかに育った息子さんと娘さんは現在ともにティーンエージャーに。家事に仕事にと充実しつつも、忙しい毎日を送りながら、常に笑顔で幸せオーラで輝いて……。 そんなハッピーなイメージの満里奈さんも、50代に突入。実は私たちと同じで「不機嫌」だった!? オトナになるのは、誰もが初めてのこと。肉体的にも精神的にも初めて訪れる変化に不安を感じる女性たちにそっと寄り添い、一緒に闘ってくれる満里奈さんのエッセイ! 今回のテーマは「更年期症状の乗り越え方」について。 前回、満里奈さんが経験した更年期症状について教えていただきましたが、その対処法とは?
更年期の不機嫌の乗り越え方
春の気配が色濃くなってきました。いかがお過ごしですか? 暖かくなるのは嬉しくてウキウキするけれど、春は何かと生物が蠢き出す季節です。心や体の中の何かもモゾモゾと動き出してきてすっきりしないなんてこと、ありませんか? 例えば花粉。鼻や耳や喉がイガイガしたりムズムズしたりで落ち着かない。体の中から追い出したいけど、いつまでも居座るあいつ。あるいは、冬の間にため込んだ老廃物。少し重くなった体、積極的に水分を摂っていなかったため、体の中を想像するとドロッと濃くなった血液がゆっくり流れていそう。イメージだけでぶるっと身震いしてしまいます。それに加えて更年期の症状なのか、私は脚がむくんで重いなと感じることがとても多いのです。もともと脚のむくみの悩みはありましたが、50代を過ぎてからすっきりすることが減ってきた感じがしていて、乾燥した冬でもあんなに脚がだるかったのだから、空気が湿気を帯びてくる春になると、もっと脚が重だるくなってきます。ああ、ちょっとユウウツ……。春眠暁を覚えずで、朝が来たのにも気づかず、ずーーっと寝ていたい……。 と現実逃避大好きな私は思ってしまいますが、そうも言っていられません。 前回は、私を襲う更年期症状のあれこれについてぶつぶつとつぶやきましたが今回は、そんな更年期症状が出るこの時期をどのように乗り越えるかを私なりに考えていきたいと思います。 体が思うように動かないと、やはり不機嫌さが増してきます。今まで難なくできていたことが少しずつできなかったりするのですから、イライラするのは当然のことかと思います。 30年も先の話をするのは恐縮ですが、80歳を過ぎた私の母は、温めていたお味噌汁の火を止めるのを忘れるとか、メガネやスマホを置いた場所をいつも探していたりして、 「もーいやあね。歳は取りたくない。最近おかしいわ」 とぼやいています。情けない、情けない、と少し寂しそうにいうのです。でも情けなくないです。こうして誰もが歳を取っていくのだから、その時その時をゆっくり受け入れていけばいい。自分と向き合い、受け入れることは時に目をそむけたくなることもありますが、体力が落ちてきたな、今までできていたことが少しできなくなったな、と思ったとき、 「ああ、更年期……」 と嘆くのではなく、明るくハッピーに乗り越えていきたいですよね。