當山みれい アンサーソングは「ラブレターみたいな存在」
當山みれい アンサーソングは「ラブレターみたいな存在」撮影・編集:柳曽文隆 THE PAGE大阪
アンサーソングという新しいカバーの形を多くの人に聴いてもらいたい──。シンガーソングライターの當山みれいは、今年8月に2ndアルバム「Answer」をリリースした。アルバムには、清水翔太の「My Boo」、童子-Tの「願い feat. YU-A」といった曲を受け、自分なりの解釈でアレンジしたアンサーソングを収録。そんな彼女の横顔をのぞいてみた。 【拡大写真付き】欅坂46小池美波「ライブで、『みいちゃーん』と呼ばれると嬉しいです」
ヒロインになりきって歌詞を書くのがアンサーソング
アンサーソングは、既に存在している歌に対して、返答として作られる歌のことをいう。當山は、今回のアルバムに収録されている曲も含め、基本的にはラブソングを題材にしている。 例えば男性目線で書かれた物語は「自分の気持ち」や「彼女の気持ち」が描かれている場合も多いという。 楽曲の中の「彼女」、その曲の「主役」に対し、どんな風に思っているのか? そんなことを一人で妄想し「そのヒロインになりきって歌詞を書くのがアンサーソングと思う」と當山は語る。 「ラブソングは言葉にしたら恥ずかしいけど、ラブレターみたいな存在やと思うんですよ。それに返事を書くとしたらどうやって返事になるやろ? とか。それが自分の土台としてるやり方です」と笑う。
時代は変わっても、変わらない「人の思い」
アンサーソングの基となる曲によっては、まだ歌詞には「携帯電話」「着うた」など、スマートフォンがあたり前となった現在では、少し懐かしい単語も多い。そうした歌詞をみると「ツールって移り変わりが激しく、テクノロジーは進んでる」と感じることが多いという。しかし、変わらないものが一つある。それは「人の思い」だ。 「その時代の端末とかを使ってても、自分の思いを伝えるのに悩んだり、すれ違ったりってどの世代でもあること。その気持ちをベースに、そうした思いを大切にしながら歌を書いてます」
アルバムに収録、タイトルにもなった「Answer」
アルバムにはタイトルにもなっている「The Answer」という曲も収録されている。この曲については「アルバム制作が決まって、出せなかった期間もあって。自分でピアノを弾いて作った曲で、2番なんかは『まばらな客席』『着たくない服』とか、私の仕事を歌ってます」と振り返る。 どうやったらみんなに聴いてもらえるか、こんな答えが見つけられたという意味から書いたアンサーソング。歌詞についても「『一筋の光』とか、ちょっとでも信じる力や、ヒントを見つけようって気持ちになってくれたらうれしいなという思い、みれいの言葉をたくさん込めた」と話していた。