【政府、年金世帯等に追加給付金を検討】老齢年金にも《額面》と《手取り》があること、知っていましたか?
《令和の年金エイジ》厚生年金・国民年金《みんな、ひと月平均いくら受給している?》
さいごに令和の年金エイジたちの、老齢年金平均月額にも触れます。 日本の年金制度は、国民年金と厚生年金の2つの年金制度から構成されます。 国民年金は、原則国内に住む20歳~60歳のすべての人が加入対象です。会社員や公務員などのサラリーマンは国民年金に上乗せして厚生年金に加入します。 老後に受給する年金は、厚生年金加入期間がなかった場合(ずっと自営業や専業主婦だった人など)は国民年金のみ。厚生年金加入期間がある場合は、国民年金に上乗せして厚生年金を受け取ることができます。 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、国民年金と厚生年金の平均年金月額を見てみましょう。 ●【全体・男女別】国民年金の平均受給月額 男女全体平均月額:5万6316円 ・男性平均月額:5万8798円 ・女性平均月額:5万4426円 ●【全体・男女別】厚生年金(国民年金を含む)の平均年金月額 男女全体平均月額:14万3973円 ・男性平均月額:16万3875円 ・女性平均月額:10万4878円 ただし上記の年金月額はあくまでも平均額。年金加入状況により実際に受け取る年金額には個人差が出ます。冒頭で紹介した「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、ご自身の受給見込み額を把握しておきましょう。
「年金にだけ頼る老後は心もとない…」と感じたら
冒頭でも確認した通り、老後の生活において「全面的に公的年金に頼る」と答えた方は、70歳以上で最も多く43.2%、逆に18歳~29歳で最も少なく8.2%とありました。 NISA活用への意識の差を見ても、若い世代を中心に「年金にだけ頼る老後は心もとない…」という考え方が広がっていることが推測されます。 とはいえ「預貯金はコツコツ増やしているけれど、他にどのような方法で備えればよいのか分からない」と思っている方もいるでしょう。 筆者がご相談を受ける方からも「資産運用に興味はあるけど、自分に何が合うのか分からない」というお悩みの声を多く聞きます。預貯金とは異なり投資にはリスクがありますので、はじめの一歩を踏み出しにくいと感じている方も多いはずです。 iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)や、2024年から新制度が始動したNISAといった税制優遇制度を活用してみるのも一案でしょう。 将来に向けてできることを少しずつ取り組んでいく姿勢が大切です。まずは情報収集からスタートしてみませんか。