【ボートレース】田原成貴氏 3000勝、5000連対達成のいとこ・西島義則に熱いメッセージ
西島義則(63=広島)が8月1日に史上5人目となる通算3000勝、9月21日には史上7人目となる2連対5000回という大記録に到達した。西島のいとこで幼少期から知る元ジョッキーの田原成貴氏(65)が熱いメッセージを贈った。 【田原成貴氏が熱く語る】いや~、すごいよね。3000勝はもちろんだけど、2連対5000回って信じられない数字。今でこそ3連単が存在するが、昔は競馬もボートも1、2着を当てるのが基本だった。そういう意味で義則は見事に舟券に貢献したレーサーと言えるね。 私といとこにあたる彼とは幼少期からよく遊んだ。中学卒業時に「どこの高校へ行くのか?」と尋ねると、義則は「工業高校へ行ってエンジンの勉強をした後、ボートレーサーを目指す」とすでに野望を抱いていた。試験に合格した頃、若松ボートで優勝戦に乗ったおじの田原洋一さんを一緒に応援しに行った。食事の席で「体重のハンディがあるけど、黒明良光さんだって重かったけど、活躍しとるけぇ頑張れ」とエールを送ったのを覚えている。 当時は最低体重の規定がなく、重かった義則はかなり減量に苦労したようだ。しかし、ボートレーサーとして枷(かせ)を背負ったことが逆に良かったとオレは思っている。他の人より重いハンディを克服するため、インを取ってペリカンモンキーで深い航跡を刻んだ。そして今村豊さんの全速ターンや植木通彦さんのモンキーターンに対抗したのだ。 最後にどうしても言いたい。彼のきついイン取りを揶揄(やゆ)する人もいるが、正々堂々とルールの中でやっていること。ガタガタ言われる筋合いはない。インを取った分、リスクだって背負っているのだ。しかも彼はインを取った以上、絶対にまくらせないという勝負師の矜持を持っている。そんな過酷な中で大記録を達成した義則! 本当にファンタスティックだよ。
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