中国物価、3カ月連続下落 12月0.3%、デフレ懸念拡大
【北京共同】中国国家統計局が12日発表した2023年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0.3%下落し、3カ月連続のマイナスとなった。23年通年は0.2%上昇と、政府目標の「3%前後の上昇率」を下回った。 中国は不動産不況を背景に消費が低迷し、物価が上がりにくくなっている。デフレ懸念が拡大し、中国経済の先行きは不透明感が増している。 中国の23年のCPIは年頭から夏にかけて上昇率が次第に縮小し、7月にマイナス圏に突入。一時持ち直したが、その後は下落が続いた。中国人民銀行(中央銀行)は利下げなど金融緩和でデフレ懸念の解消に努めたが、歯止めがかけられていない。