子どもが子どもを “盗撮” …もはや学校は安心できる場所じゃない!身近に迫る「盗撮の実態」子どもを被害者にも加害者にもさせないために
ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「そうした隠語もすごい勢いで変わり更新されていくので、私たちのようなパトロール活動と常にイタチごっこになっていると感じています」 こうした学校内でしか撮影できないような画像を子どもを使って盗撮させる…つまり、子どもをそそのかし助長しているのは “大人” でした。 ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「投稿の中には、大人が『盗撮をしてくれたらお金を払うよ』と子どもたちに加害をあおるようなことを言っている投稿や『未成年の子どもの盗撮画像を撮ってほしい、撮るための機材を提供します。買います』などの投稿があり、そうやって大人の誘いに “そそのかされた生徒” が教室内の生徒を盗撮する事態が全国で起きているんです」 「大人にとって、数千円とか数万円のお金っていうのは、そこまで大きくない金額かもしれないですが、アルバイトとかができない中高生にとっては、“大金” になってしまうんです」 学校はもはや “安全な場所” ではないと話す永守さん。盗撮が行われた後も同じ環境で学び続けなくてはいけない被害者。学校側の対応に不信感を抱く保護者も多いといいます。 ■子どもたちを盗撮から守るには… ひいらぎねっとの永守代表によりますと、学校内での盗撮事件は被害を受けた児童・生徒、その保護者に向けての報告はあるものの、被害者保護の観点などからそれ以外の関係者への詳細な報告がないことから、もしかして自分も被害にあっているのではないかと不安を抱えたままの生徒も多いといいます。 ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「私たちも通報活動をしているんですが、実際に通報できて警察が逮捕まで至るっていうのはすごく少なくて、統計に上ってくる数字というのは本当に氷山の一角だっていうことを知っていただきたいです」 そして、肌の露出が多いこの時期、特に夏休み中は、プールの更衣室での定置型カメラによる「盗撮」が多くなることから、いつも以上に注意が必要だといいます。