戦後ドイツを代表する鬼才 ファスビンダーの珠玉の三作品を上映 「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選 2024」
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの珠玉の三作品を集めた「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選 2024」の予告映像が公開された。 ヴェンダース、ヘルツォークらと並んで戦後ドイツ、ニュー・ジャーマン・シネマの担い手となり、37年という短い生涯で40本以上もの作品を手がけた、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。この度開催される「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選 2024」では、日本劇場初公開の『エフィ・ブリースト』、改題して初のリバイバルとなる『自由の暴力』、そして、4K版では初上映となる『リリー・マルレーン 4K デジタルリマスター版』が登場する。 19世紀ドイツの作家、テオドール・フォンターネの小説が原作で、厳しい家父長制度のなかで違和感を抱き続けながら生きた若い女性を描いた『エフィ・ブリースト』はモノクロ映像ながら、すべてに色が感じられるくらいに美しく繊細な映像が見どころのひとつ。主人公を演じるのはファスビンダーのミューズ、ハンナ・シグラ。 『自由の暴力』はファスビンダー監督が自ら、愛した資本家の男とその家族たちに搾取されていく若者を熱演する、悲しく狂おしい人間ドラマ。本作には、晩年はファスビンダー映画の常連となった怪優カールハインツ・ベームも出演する。 大戦下、持ち歌「リリー・マルレーン」が大ヒットしスターになり、ナチス・ドイツのマスコットとして利用されてしまった実在の歌手の愛と苦悩を描く『リリー・マルレーン 4K デジタルリマスター版』では、主演のハンナ・シグラは自ら歌も披露、引き裂かれてしまった恋人への愛と国の間で翻弄される歌手、ビリーを艶やかに演じる。 特集上映「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選 2024」は、2024年8月30日(金)より全国順次ロードショー。
otocoto編集部
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