パレスチナ自治区ガザ地区の人質解放をめぐる交渉でイスラエルが、人質が解放された後には「恒久的な停戦」について話し合う意思を示したとアメリカメディアが報じました。 イスラエルとイスラム組織「ハマス」による交渉は、仲介役のエジプトの代表団がイスラエルを訪れるなどして、続けられています。 交渉をめぐり、アメリカのニュースサイトアクシオスは、イスラエルが新たな提案を行い、その中では人質が解放された後には「恒久的な停戦」について議論する用意があると初めて伝えたと報じました。提案には他に、パレスチナの避難民をガザ北部に帰還させることや、ガザを南北に分断する道路から軍を撤退させることも含まれているということです。 こうした中、アメリカのバイデン大統領は28日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談し、人質解放とガザ地区での即時停戦に向けて行われている協議などについて議論しました。 また、ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は28日、アメリカメディアの取材に対し、戦闘の休止について「6週間続けることを望む。そうすれば全ての人質が解放され、ガザ、特に北部へ支援が行き渡りやすくなるだろう」と強調しました。 その上で、戦闘の休止を「永続的な停戦」につなげることに期待感を示しました。