中国の自動車メーカー、23年の世界新車販売台数で初めて米国を上回る
英調査会社JATOダイナミクスがこのほど発表した2023年の世界新車販売台数で、中国メーカー全体の販売台数が、初めて米国メーカー全体の販売台数を上回った。電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)などが好調だったことに加え、中東やアフリカ、東南アジアなど新興国市場で需要が高まった。 メーカーの国別では、日本が2359万台で1位、中国が約1340万台で2位、米国が約1190万台で3位だった。中国は前年比の伸び率も、23%増と米国の9%増を上回った。 中国の自動車メーカーはすでに、中東やユーラシア大陸、アフリカで大きな市場シェアを獲得しているほか、中南米や東南アジアでも急成長を遂げている。また、欧州やオーストラリア、ニュージーランド、イスラエルなどの先進国でも市場シェアを拡大しつつある。 JATOダイナミクスのシニア・アナリスト、Felipe Munoz氏は「伝統的な自動車メーカーの怠慢が自動車価格の高止まりを招き、より手頃な中国製自動車に消費者を向かわせる結果となった」との見解を示した。 (36Kr Japan編集部)