アップル、ファーウェイ、そして韓国サムスン…激化する次世代スマホ戦争
【09月13日 KOREA WAVE】米アップルが「iPhone16」を発表し、中国のファーウェイは世界初の「二重折りトリプルフォルドフォン」を公開した。これに対抗し、韓国サムスンはスリムなフォルダブルフォンの準備を進め、グローバル市場での影響力回復を狙っている。 アップルは10日、米カリフォルニア州クパチーノにあるアップルパークで新製品発表イベントを開催し、AIシステム「Apple Intelligence」を搭載した「iPhone16」シリーズを公開した。従来のモデルよりもAIの活用性が高くなり、様々な新機能が追加されている。 ファーウェイも同日、新製品発表会を開き、世界初のトリプルフォールドフォン「Mate XT」を公開した。このスマホは、基本モデル(256GB)が19999元(約40万円)、最高仕様の1TBモデルは23999元(約48万円)と高額だが、中国国内では事前予約数がすでに400万件を超えている。ファーウェイの消費者事業部長は「アウトワードフォールディング(外側に折りたたむ)を達成し、ギャップのないインワードフォールディング(内側に折りたたむ)を実現した世界初の企業だ」と語った。 これにより、サムスンも急ピッチで対応を進めている。 2019年に世界初のフォルダブルフォンを発表し、今年初めにはAI搭載スマホを発表して市場をリードしてきたが、ライバル企業の追撃により、市場シェア争いがさらに激化する。 市場調査機関のカウンターポイントリサーチによると、サムスンは2022年までフォルダブルフォン市場でグローバルシェア80%を維持していた。しかし、今年第1四半期にはシェアが23%にまで下がり、初めてファーウェイ(35%)に1位の座を奪われた。さらにAI搭載スマホ市場でもアップルの参入により競争が本格化している。 中国メーカー各社は、より薄いフォルダブルフォンでサムスンにプレッシャーをかけている。ファーウェイのみならず、オナー(Honor)やシャオミ(Xiaomi)も「超スリム」なフォルダブルフォンを発表し、開発を進めている。 これに対抗し、サムスンは来月にも厚さを10~11mmに抑えた「Galaxy Z Fold6」のスリムモデルを投入する。また、Galaxy S24の主要機能を搭載しながらも価格を抑えた「FE(ファンエディション)」モデルの発売も計画している。中低価格帯モデルにも「Galaxy AI」機能を順次搭載し、エコシステムの拡大を図る。 最近、米国では年次季節セールが展開され、旧型スマホの下取り込みで「Galaxy Z Fold6」は最大1500ドル(約21万円)、「Galaxy Z Flip6」は最大800ドル(約14万円)の割引が提供されている。サムスンは、この大幅な値引きを通じて市場シェアを守ろうとしている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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