【Mリーグ総括】優勝・パイレーツ 鈴木優「リベンジ果たせた」小林剛「連覇でぶっちぎってやりたい」
麻雀のプロリーグ「Mリーグ」の2023―24シーズンは、パイレーツの2度目の優勝で幕を閉じた。17日の閉幕式後に9チーム36選手がインタビューに応じ、今期の戦いを総括した。(カッコ内は今期のレギュラーシーズン成績) ■1位・U―NEXTパイレーツ ▽鈴木優(27戦11勝=個人1位)「シーズン初めからこの4人でチーム優勝を体験してみたいという気持ちが強かったので、MVPを取った時もそれはそれで喜びもあったんですけど、チームで優勝することができて、やっとMVPも喜べるという感想です。麻雀というゲーム性ではブレはあるんですが、実力以上に恵まれた展開が多かったなと思っています。昨期のセミファイナル最終戦に登板させてもらったんですが、何もさせてもらえない苦痛な半荘で、夢にも出てくるくらい悔しい思い出だったんですが、やっとこれでリベンジは果たせたかなと思っています」 ▽瑞原明奈(21戦8勝=個人3位)「自分は予言者だったんだなと(笑い)。開幕前から今年は優勝する気がするな~と漠然とした予感みたいなものがあって。私はあまりそういうことを口にしないタイプなんですが、今年は優勝、優勝とずっと言い続けていたんです。達成できて、うれしい気持ちです。前回優勝したときは、最終日が来た段階ではちょっと無理かもしれないなという条件のなか厳しい条件をクリアして奇跡的な大逆転だったこと、自身が入団初年度だったこと、あとは自分の大きなミスでチームを苦しめてしまった気持ちもあったので、全部が合わさってとんでもない感情の嵐になっていました。今年は事前に有利なポイント状況を築くことができて、ゆるやかに優勝が近づいてきた感じだったので、前回とは気持ちの荒ぶり方が違いました。ファイナルではプラスポイント(4戦2勝)でしたが、セミファイナルでは逆連対(3戦0勝)で、呪いはまだ解けていないんです(笑い)。来年こそはセミファイナルで勝ちたいです」 ▽仲林圭(26戦10勝=個人4位)「めちゃくちゃうれしいです。(この日の最終戦に登板し)僕は優勝が決まった卓に座っていただけで、優勝を決めたのはこの1週間でポイントを積み重ねた4人なので。最終戦に僕が出てたというだけです。(閉幕式に呼んだ両親に向けて)まあ…シンプルに『育ててくれてありがとう』の一言です。うちの両親は非常に堅くて、麻雀があんまり好きじゃなかったんです。麻雀やるならうちの敷居をまたぐなと言うぐらい堅い人間で。Mリーグができて、麻雀プロにも立場ができて。両親にU―NEXTさんと選手契約してるって伝えたら『よくわかんないけど息子が立派に頑張ってるんだったら』と応援してくれるようになったんです。えーと…何が言いたいか、忘れちゃいました(笑い)」 ▽小林剛(22戦5勝=個人30位)「今年は個人的には成績が悪かったんですけど、チームの3人のおかげ勝てたなあという感じですね。ただ麻雀なので、全員がうまくいくことはなかなかないので。こうやってトータルで勝つ、圧倒的に勝つことができたので、個人成績以外は満足しております。130ゲームで1300(ポイント)くらい勝つというのは、麻雀というゲームではたまに起こるものの、そんなによく起こることではない。絶対に“いい偶然”が働いているんですね。ただ、その“いい偶然”が起こりやすいように一生懸命普段から麻雀を勉強して知恵を絞っているので、それが報われやすい打牌をチームとしてはできたのかな。パイレーツでは、1年目に僕と朝倉(康心)と石橋(伸洋)が指名されて、2年目に瑞原さんが入って、ずっと4人で麻雀を勉強してきたつもりだったんですね。あの2人から教わったことはたくさんあって、そのおかげで強くなったと思っています。彼ら2人への感謝はずっとありますし、代わりに入った2人(鈴木優、仲林)からまた新しいものを吸収できて、そのおかげで今の4人ができたんだなと思います。前の2人への感謝も忘れないし、今の4人もすごく大事だと思っています。過去には連覇したチームもありませんし、3度目の優勝をしたチームもありません。ウチが3度目の優勝をして、ぶっちぎってやりたいと思っています」
報知新聞社