「浜岡原発の再稼働」は長い道のり 審査はまだ第1段階の半ば 活断層の有無を調査
テレビ愛知
2011年の東日本大震災以降、稼働を停止している中部電力の浜岡原子力発電所。稼働停止以降、再稼働に向けての審査は長期化しています。 再稼働に向けての審査の大きな流れについては、「想定災害や設備の基本設計」の確認、「工事の計画」を提出、「保安規定」の作成へ進みます。浜岡原発の審査は、まだ「想定災害や設備の基本設計」の確認の段階です。 この「想定災害や設備の基本設計」の中でも、さらに細かく項目が分かれています。「地震の想定」と「津波の想定」、「活断層があるかないか」、「施設の安全対策」についての確認です。今、浜岡原発は、「地震の想定」については2024年9月に「概ね了承」。「津波の想定」についても10月に「概ね了承」とされました。 そして次は、地震を起こしたり、地震でずれたりする「活断層」が、原子炉建屋などの重要施設の下にないことを確認する審査です。 12月16日、審査チームの委員らが浜岡原発の活断層について現地調査を行いました。
原子力規制委員会の審査メンバーが調査したのは、浜岡原子力発電所の敷地内外にある地層と断層です。審査メンバーは目視をしたり、表面を削ったりするなど、確認していました。 この調査では、約13万年前の地層が動いているかを調べます。動いていなければ、活断層がないという証明になります。 原子力規制委員会 山岡耕春委員: 「本日は現場に来て、トレンチやボアフォールサンプルを見たり触ったりした。実際の資料では見られないところをきちんと見て、今後の審査に役立てる目的で来た。H5とH6およびH19断層について、トレンチとボアフォールサンプルを見て、確認をすることができた」 現地調査は12月17日まで行われます。今後の審査は今回の調査結果と詳細なデータを分析して行われます。
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