日本で初の本格的な「野球アナリスト養成講座」9月に開講
NPBにはすでに60人以上のアナリストが勤務
21世紀以降MLBで起こった劇的な「データ革命」は、紆余曲折を経て、NPBの球団にも導入されている。 現在はNPB12球団で60人以上の「アナリスト」が勤務している。 彼らは、球団のトレーニング施設で投手、打者の動作解析を行い、アドバイスを行っている。選手の中には自分で「ラプソード」や「トラックマン」などの弾道測定器を購入して、自分のフォームをチェックして、パフォーマンスの向上に役立てようとしている選手もいる。 また、球団ではなく、トレーニング施設に勤務して、施設と契約した選手のデータを計測したり、アドバイスを行う業務に就く「アナリスト」もいる。 まだアマチュア野球のレベルでは「アナリスト」の進出は始まったばかりだが、今後は、高校、大学、社会人野球でも「アナリスト」の需要は高まって来ると思われる。
「スポーツアナリスト養成講座(野球編)」の特色
総合学園ヒューマンアカデミーが今年9月に開講する「スポーツアナリスト養成講座(野球編)」は、日本初の野球アナリストに特化した講座だ。本格的な野球界に高まりつつあるニーズに対応して、スポーツアナリストの養成を目標としている。 特色は 1.野球特化超実践カリキュラム アナリストに求められる知識やスキルは競技ごとに異なる。野球に特化したカリキュラムで「現場で本当に必要」な知識とスキルを習得。 2.最強講師陣集結 プロ野球界で活躍する現役アナリスト講師を始めとした最強講師陣が直接指導!常に変化する現場のニーズをリアルタイムで学ぶことが出来る。 3.現場に直結!インターンシップ紹介制度 プロ野球チームやトライアウトリーグご協力のもと、希望者にはインターンシップの紹介を行う。 となっている。
各分野のトップレベルの専門家が揃う
講座全体を監修するのは、弾道測定器「トラックマン」の野球部門責任者の星川太輔氏。 慶應義塾大学出身の星川氏は、日本初の本格的なスポーツデータ解析企業である「データスタジアム」で、アナリストとして活躍。 2009年の第2回WBC(ワールドベースボールクラシック)では、アナリストとして「侍ジャパン」に帯同してサポートした。 また、2023年の第5回WBCでは「トラックマン」のアナリストとして、ダルビッシュ有、大谷翔平、山本由伸などの選手の投球、打球を計測してアドバイスを行った。 講師陣には、競技者のパフォーマンスを伸ばすトレーナーの山田京介氏、動作解析の藤井透氏、データ分析、プログラミングの川越隆裕氏、バイオメカニクスの永見智行氏、バットスイングのトラッキングデータを担う中田真之氏など。現役NPB球団アナリスト協力のもと、各分野のトップレベルの専門家が揃っている(講師は予定)。 スポーツ最先端の現場は、日進月歩で進化している。今、プロ野球の現場に求められているのは「単に計測してデータが出せる人」ではなく、その数字をもとに「どんな有益なアドバイスを選手にすることができるか」であり、単に知識や機器の操作法を学ぶだけではなく「分析力」「伝える力」「企画力」なども求められる。