今旬、講師向きの芸能人は誰?キャスティング会社が注目するランキングとは
芸能人やスポーツ選手、文化人らが副収入や第二の人生のビジネスとして活用している「講演会」。企業や自治体などが何らかの啓蒙やPRのために、ネームバリューのあるゲストを呼べば集客力・注目度がアップし効果的だ。 そんな講演業界が密かに注目しているランキングが、今年も発表された。2日発売の「日経エンタテインメント!」6月号(日経BP社)に、毎年恒例の特集記事「タレントパワーランキング2017」が掲載。総合1位はマツコ・デラックス。2位以下も新垣結衣、綾瀬はるか、嵐とそうそうたる面々がランクインしているが、このランキングを読み解くことでそのタレントが講演に向いているかどうか、適性がわかるというから興味津々だ。
講演会のキャスティング会社が参考にしている指標 どうやって分析しているの?
同ランキングは今旬のタレント1280組を分析。”多くの人を魅了するパワーのある人は誰? 最近よく目にするあの人はどのぐらいの位置にいる?”といったジャンル別や世代別の分析も併せてランクするもの。大きな特徴に、タレントを4つのゾーンに分けた得点分布図がある。「今旬ゾーン」(認知度・関心度ともに高く、まさに今が旬=石原さとみ、深田恭子、阿部寛、くりぃむしちゅー、大泉洋ほか)、「注目ゾーン」(知名度に上昇の余地はあるが、関心度は一定の高さを誇る伸び盛り=広瀬アリス、本田望結、小出恵介、溝端淳平ほか)、「大御所・安定ゾーン」(抜群の知名度を誇るが、すでに幅広い世代に顔を知られ露出も多いため、さらに知りたいという関心度は低め=浜崎あゆみ、沢尻エリカ、武田鉄矢、東国原英夫ほか)、「NEXTブレイクゾーン」(認知度はまだ低いが、若者層を中心に熱烈な支持がある=永野芽郁、杉咲花、桜井日奈子ほか)の4タイプに大別。なるほど、とうなづける分布図に仕上がっている。 「講演に置き換えると、もっともオファーが多いのは当然ながら『今旬ゾーン』。しかし実際にはこのゾーンにいる人が講演を引き受けることはまずないんです。スケジュールもいっぱい、テレビにCMに引っ張りだこの状況下で引き受ける余裕はないからです。また、俳優などの中にはプライドの高い人も多く、講演をオファーしてもスケジュールが出てこない。仮に引き受けてくれても、法外なギャランティーを提示されることもあります」と実情を明かすのは都内のキャスティング会社企画担当スタッフ。