「14歳の娘の胸に銃口をあて、引き金を引いた」米国が衝撃を受けた銃乱射事件、17人も殺害した男は死刑を免れた 遺族が語るアメリカの死刑制度(後編)
モンタルトさんはフロリダ州で進む法案に賛成の意向を示した。「私自身は普通の多数決で十分だと思っている。そうでなければ、3分の2以上の陪審員の意見が一致すればよいのではないか。法律は犯罪の抑止の役割を果たす必要もあるだろう。私たちは、生徒や先生を守る必要があるのだ」 【取材後記】 私は日本で数年間、死刑制度に関連する取材を続けていたが、核心に迫れないもどかしさをずっと抱えていた。私にとっての「核心」とは、死刑囚や、執行に携わったことのある刑務官、遺族らの声を聞くこと。アメリカは日本と比べると、こうした人々へのアクセスが比較的容易で、しかも実名でインタビューに応じてくれるケースが多いと聞いていた。一定の時間をかけて、死刑制度に関する証言を集めてみたいと考え、2022年夏から23年5月まで、フルブライト奨学金でカリフォルニア州立大学フラトン校に留学し、死刑制度を研究した。 【前編はこちらから】https://www.47news.jp/9624581.html
「それでも犯人の死刑は望まない」銃乱射事件で最愛の家族を奪われ、生活が一変した女性の苦悩 遺族が語るアメリカの死刑制度(前編)