「体調が悪いことは忘れるようにした」アルカラスが望みつなぐ初勝利<男子テニス>
最終戦Nitto ATP ファイナルズ
男子テニスの最終戦Nitto ATP ファイナルズ(イタリアトリノ、室内ハード)は13日、シングルスジョン・ニューカムグループ第2戦が行われ、第3シードのC・アルカラス(スペイン)が第8シードのA・ルブレフを6-3, 7-6 (10-8)のストレートで破り、今大会初白星を飾った。試合後にアルカラスは「自分のプレーとやるべきことに集中した」と語った。 【Nitto ATPファイナルズ 予選ラウンドロビン組合せ】 同大会は今季の獲得ポイント上位8選手のみが出場できるシーズン最後の大会。4選手ずつ2グループに分かれ予選ラウンドロビン形式で争い、各グループ上位2名が準決勝に進出する。 21歳のアルカラスは同大会2年連続2度目の出場。12日に行われた第1戦では体調不良の影響もあり、第6シードのC・ルード(ノルウェー)にストレート負けを喫した。一方のルブレフも第1戦では第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)に敗北。ともにあとがないなか迎えた第2戦となった。 第2戦の第1セット、第7・第9ゲームでブレークに成功したアルカラスは先行すると、第2セットではタイブレークにもつれ込む接戦に。それでも最後は強烈なサービスを決め、1時間36分で勝利した。 予選ラウンドロビン1勝1敗としたアルカラスは第3戦でズベレフと対戦する。敗れたルブレフは今大会初白星をかけて、第3戦でルードと対戦する。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはアルカラスのコメントが掲載されている。 「自分でも驚いているよ。今日のプレーは、ベースラインからのショットが良かった。本当に落ち着いていた。自分のプレーとやるべきことに集中し、体調が悪いことや病気のことは忘れるようにしたんだ。コートに入ったら、コート外での苦労はすべて忘れて、いいフォアハンドを打つこと、いいバックハンドを打つこと、相手に対していい駆け引きをすることに集中するべきなんだ」