信号機の柱170本に倒壊の恐れ、業者点検も老朽化進む…静岡県警が今年度内に交換へ
静岡県内で老朽化した信号機の柱が突然倒壊する事故が静岡市や富士市で相次いだ問題で、県警が臨時に点検を行った結果、県内の信号機の柱170本に倒壊の恐れがあることがわかった。県警は、早急に交換が必要として今年度内に新しい柱に取り換える予定だ。 【写真】全国の信号機33%、76万基が更新に「黄信号」
静岡市葵区の市道では7月、信号機の柱が倒れ、走行中の普通貨物自動車のボンネットに衝突した。11月には富士市の県道交差点で信号機の柱が真ん中付近から折れ、車道を塞いだ。いずれも柱の老朽化が原因とみられる。
県警交通規制課によると、県内には約2万6000本の信号機が設置されている。毎年、業者が柱の安全性について点検しており、静岡市の信号機は柱にひびが確認されていたが、2本とも交換対象には指定されていなかった。
県警は事故を受け、7月以降、これまでの点検でひびなどの異常が報告されていた信号機について臨時点検を実施。その結果、170本が早急に交換が必要なものと判断された。県警は当初から交換を予定していた15本と合わせて計185本を交換する。
同課は「安全のため点検作業を徹底していきたい」としている。