伊吹吾郎が「工事費返せ」と訴えられていた 内縁関係の女性社長と同居していることも明らかに
伊吹吾郎といえば、黄門様の横で「この紋所が目に入らぬか~」と印籠を突き付ける「格さん」役で知られた、あの顔の濃い俳優だ。この格さん、傘寿を前に訴訟を提起されていた。その過程では“老いらくの恋”も取り沙汰されて……。 【写真を見る】女性社長との内縁関係を告白した伊吹吾郎 ***
伊吹は現在78歳。「水戸黄門」シリーズでは20年近く渥美格之進役を務め、今でもドラマや映画への出演を続けている。 〈被告らは、原告に対し、金1380万円を支払え〉 その伊吹らを被告とし、先払工事代金の返還を求める訴訟が起こされたのは、2022年7月のこと。既に訴訟は2年近く続き、まもなく判決というから、いつも悪人を懲らしめていた格さんとしては、心中穏やかではないだろう。
トラブルの経緯は
訴状からトラブルの中身をたどると、原告は「D」なるコンサル会社である。D社のグループは都内に複数のビルを所有するが、そのうち2棟の改修工事を「F」なる会社に発注した。F社は21年6月、この代金として1380万円を受け取っている。 ところがその後、工事は遅々として進まない。1年たっても外壁塗装とタイル貼り程度しか進行せず、工程表の提出も怠ったという。 怒ったD社は度々状況を聞くが、F社側は「チャンスをく下さい」などと言うのみで、事態は変わらぬまま。堪忍袋の緒が切れたD社が一昨年、提訴に至ったというわけなのだ。
“ハメられた”
「このF社の当時の代表が伊吹さんなんです」 と裁判資料を閲覧した記者が解説する。 「実際にD社とのやり取りを行っていたのは、伊吹さんと共同で代表を務めていた女性。原告の主張によれば、彼女はD社に対し、“わが社は伊吹が代表です”“トラブルがあれば彼の信用に関わる。ご迷惑をかけることはありません”など、伊吹さんの名を前面に出してアピールをしてきた、と。また、もめていた最中の22年3月、伊吹さんが代表を辞めたことを“露骨な逃走だ”と非難していますね」 対するF社側も負けてはいない。 本来1600万円規模の工事なのに1380万円しか支払われず、資金が底を突いた。さらには、D社側の度重なる変更要求もあり、工事を進めることが不可能となったなどと反論。 伊吹についても、名目上の取締役に過ぎず、株主でもなければ役員報酬も得ていないと責任を否定しているのだ。 D社に尋ねると、 「裁判中のため、お答えは控えさせていただきます」 と述べるが、F社に聞くと、伊吹、同社と並んで被告となっている前述の女性社長が、 「弁護士に聞いていただければと思います」 と言いつつ、 「(F社は)以前、伊吹が所属事務所から離れるという話があり、その受け皿として設立しました。結局、独立話がなくなったので、私が別の事業を行っているわけです。はっきり言って、この訴訟は原告側にハメられた形だと思っております」 とファイティングポーズを崩さない。