助演男優賞を受賞した佐藤浩市（撮影・佐藤厚）

　東京映画記者会（デイリースポーツなどスポーツ紙在京７社で構成）が制定する「第６６回ブルーリボン賞」の授賞式が８日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。コロナ禍を経て、４年ぶりの開催。映画「ゴジラ－１．０」が作品賞、神木隆之介（３０）の主演男優賞、浜辺美波（２３）の助演女優賞の三部門を制覇。キャスト２人と同作の山崎貴監督（５９）が“ゴジラポーズ”で喜びを表現した。司会は昨年度主演賞の俳優・二宮和也（４０）と女優・倍賞千恵子（８２）が務めた。 【写真】顔に刻まれたシワが一層渋さに磨きをかけている 　８１年の新人賞、０２年の主演男優賞に続き、本年度の助演男優賞に輝いた佐藤浩市（６３）は、父・三國連太郎さんに並ぶ“個人賞３冠”を達成。男性での３冠達成は、父と２人のみで「感慨深い」と喜んだ。 　映画「愛にイナズマ」「せかいのおきく」などの演技が評価されての受賞。「こうやって登壇させていただく機会に恵まれまして、大変ありがたく思います」と感激し、「去年公開された作品でいかにいろんな良い出会いがあったかということで、それを作ってくださった監督たちに感謝」と巡り合わせに感謝した。 　登壇直前に新人賞の黒川の“ド緊張スピーチ”を聞いていただけに、「初々しいよね。四十数年前に私も新人賞をいただきまして、ここまで初々しくなかった」と懐かしむ場面も。３冠達成となった映画界の功労者は、今後について「自分も少なくとも１０年以上はやっていきたい。その中で今までにない自分に出会ってみたい」と語っていた。