広島・玉村 129球熱投3勝目 DeNAキラー襲名の2戦連続完投星 打でも魅せた!適時打&マルチ
「広島10-3DeNA」(12日、マツダスタジアム) 最後のヤマ場を乗り切ると、広島・玉村昇悟投手の表情にようやく笑みがこぼれた。9回は2死二、三塁から1点を奪われるも、梶原を打ち取って129球の力投。前回7月30日・DeNA戦(マツダ)に続く2試合連続の完投勝利に「いっぱい援護してもらったので、長いイニングを投げることができた」と攻撃陣に感謝した。 【写真】お立ち台で珍事3人の「ショーゴ」が勢ぞろい 秋山「ショーゴという名前で良かった」 初回2死三塁でオースティンに中前へ運ばれ先制された。三回2死一、三塁で再びオースティンを迎えたが、遊ゴロ。ピンチを脱し、流れをつくった。直球とスライダー、チェンジアップを織り交ぜて尻上がりの投球。「あれでカウントが取れるので大きい」と話す100キロ台のカーブもアクセントになった。 9安打を浴びながらも3失点にとどめ、22年・森下以来の2戦連続完投(森下は完封)。9連戦中のチームを支える奮闘に新井監督も「投げるたびに成長しているなと感じる。自信にしてもらいたい」とたたえた。 前回登板時から登場曲をB’zの「衝動」に変更。「(曲中の)『衝動』という部分が『しょうご』に聞こえるから、坂倉さんにこれにしようと(言われて)。それを使っています」。この日はくしくも秋山、坂倉の“しょうごトリオ”でお立ち台に上がり、詰めかけたファンを笑顔にした。 打撃でも2安打1打点と躍動。「あまり先を見ず普通にやれたら」と謙虚に次戦に目を向けた左腕が、これからも価値ある働きを続けていく。