藩公行列に参加し、沿道の市民らに笑顔で手を振る綾瀬さん＝会津まつり協会提供

　会津の秋の風物詩「会津まつり」のメイン行事となる会津藩公行列は２２日、雨が激しく降りしきる中で会津若松市の鶴ケ城本丸から出陣し、市街地を巡った。ＮＨＫ大河ドラマ「八重の桜」の主人公・山本八重を演じた俳優の綾瀬はるかさんが特別ゲストとして花を添え、沿道の市民らに笑顔で手を振った。 　朝から雨脚が強く開催への影響が心配されたが、予定通り行われた。綾瀬さんの藩公行列への参加は９回目。戦闘衣装に身を包み、本丸で行われた出陣式から登場。傘を手に詰めかけた市民らに「雨が降っているけど、さすけねえか？　風邪を引かないように、目いっぱい楽しんで最高の一日にしましょう」と会津弁を交えて呼びかけた。 　藩公行列は蒲生氏郷や保科正之、松平容保ら歴代領主、白虎隊、新選組などに扮（ふん）した参加者約６００人が勇壮な歴史絵巻を繰り広げた。行列には全国の会津ゆかりの地の関係者も参列した。昼過ぎには雨が上がり、城下町は熱気に包まれた。