【バレー】眞鍋監督「昨年負けた悔しさを継続してくれた」世界1位ブラジルをついに破った!
<バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本3-2ブラジル>◇女子ファイナルラウンド◇準決勝◇22日◇タイ・バンコク 世界ランキング7位の日本が、同1位のブラジルを3-2のフルセットで退け、銀以上での大会初メダル獲得を確定させた。 19日に行われたパリの組み合わせ抽選会で、五輪6大会連続での対戦が決まった宿敵。昨年のパリ五輪予選W杯バレーで敗れて目前で切符を奪われた相手に、ついに雪辱を果たした。パリの前哨戦で因縁の相手を打ち破り、本番へ大きく弾みをつける大きな1勝となった。 真鍋政義監督(60)は「いつもブラジルとやるときは長い試合が多い。終盤、選手たちが集中力を切らさずによく取ってくれた。昨年負けた悔しさを継続してくれた」と胸を張った。 決勝は23日、初優勝をかけて同2位のイタリアと対戦する。 ◆第1S 日本のスタメンはセッター岩崎こよみ、アウトサイドヒッター林琴奈、古賀紗理那、石川真佑、ミドルブロッカー山田二千華、荒木彩花、リベロ福留慧美。荒木のブロック、山田のサービスエースで最高のスタートを切ると、古賀のバックアタックや荒木のクイックなど3連続得点で5-1と主導権を握った。石川のバックアタックや林の技ありアタックなど多彩に得点を重ね、11-4と突き放した。しかし、15-8から6連続失点。17-15から3連続失点で後半に逆転を許した。21-24と追い込まれたが、途中出場の和田由紀子のスパイクなど4連続得点で逆セットポイントを握ると、最後も和田がスパイクを決め、26-24でセットカウントを先取した。 ◆第2S 前セットで躍動した和田がセット頭から出場。その和田の強打で6-5と先行。古賀のフェイントやサービスエース、山田のブロックなど4連続得点で10-5とリードを広げた。しかし、そこから3連続、4連続と連続失点を喫して主導権を失い、11-12と逆転を許した。その後はサイドアウトの応酬となったが、14-14から再び4連続失点。途中出場のMB宮部藍梨の速攻などで粘りを見せたが、最後は相手エースのギマラエスにバックアタックを決められ、20-25でセットカウントを1-1に戻された。 ◆第3S セッター岩崎のアタックで先制すると、石川にブロックが決まり3-2とリードする。7-9と逆転を許したが、石川の連続アタック、宮部のブロックで再び前に出ると、その後も石川のサーブで崩し、14-11と点差を広げる。15-14の場面では古賀のプッシュやブロックアウトなど4連続得点。23-17から4連続失点で2点差まで詰め寄られたものの、宮部のブロックでセットポイントを握ると、最後は和田がライトから決めきり、25-21。セットカウント2-1とし、初の決勝進出に王手を懸けた。 ◆第4S 立ち上がりから6連続失点で主導権を握られたが、セッター関菜々巳、OH井上愛里沙が途中出場で流れを変えた。宮部や和田のサービスエースなどでじわじわと点差を縮めると、古賀のアタックで10-10の同点に追いついた。12-13から3連続失点で離されたが、15-18から宮部の速攻、エースで食らい付く。20-21から宮部のクイックで土壇場で追いついたが、22-23から連続でブロックにつかまり、22-25でセットカウントを落とした。 ◆第5S 立ち上がりから、宮部のブロックアウトや石川の連続アタックなど4連続得点で先行。その後も宮部の連続ブロックで7-1と大きくリードした。しかし、そこから5連続失点で詰め寄られると、9-8の場面では和田がブロックにつかまり9-9の同点となった。その後はサイドアウトの応酬となったが、12-11で山田がサービスエースを決めてブレークに成功。石川のブロックアウトでマチッチポイントを握ると、最後も石川がブロックアウトを取り、15-12。フルセットの激闘を制し、初の決勝進出を決めた。