【FANTASTICS八木勇征×JO1白岩瑠姫】「コロナがなければ、今の僕たちはなかった」日本のボーイズグループのこれからを語る
私たちが好きな“モノ”や“こと”。自由なこと。楽しいこと。美しいモノ。古くてもカッコいいモノ。キラキラ輝いている人を見ること。知らなかった世界を知れること。明るいミライ。新しい何かが始まっていく瞬間を目撃すること――。今、私たちの「推し」の住む世界は、大きな変化の中にある。長いコロナ禍を経て、「みんなをもっと笑顔にしたい」「元気にしたい」という純粋な動機に立ち返って、活動を拡大させるボーイズグループたち。世の中にあるたくさんのボーダーを越え、バチバチと、成長するための火花を散らしあう。フェスやダンスバトルは開催できないけど、ViViから始まる新しいこと。事務所の垣根を越えたファッションシューティング&トークセッションで、新しい時代の扉を開くお手伝いがしたい! そんな壮大な企画に、最初に賛同してくれたのが、「FANTASTICSの美の権化」八木勇征くんと、「JO1の白王子」白岩瑠姫くんだった。撮影では、麗しすぎる化学反応が起こり、対談では、思いがけない共通点も飛び出した。1997年生まれの2人の愛と美の競演、ここに開幕! 【FANTASTICS八木勇征×JO1白岩瑠姫】「今のグループの雰囲気はめちゃくちゃいいです」
ゆせるきの現在地とミライ
日本のボーイズグループのこれまでとこれから。そして世界へ
八木 僕が今年とくに感動したのが、7月の「音楽の日」のダンスコラボ! リアルタイムでは観られなかったから録画していたんですが、観ているうちに自然と涙が溢れてきました……。事務所の垣根を越えたコラボって、今の時代じゃなかったら実現しなかったことだと思う。時代が変化していく、その真っ只中に自分たちがいられるなんて! こんな幸せなことはないですよね。だって、今が始まりになるわけじゃないですか。その始まりの中心にいられるんだから。 でも、こういう動きが生まれる前から、ボーイズグループが事務所の垣根を越えて切磋琢磨し合えるような、そういう未来への期待はめちゃくちゃありました。だって、そういう活動をしたら、自分たちも楽しいけれど、何より見てる人がワクワクできるじゃないですか。境目があることさえも忘れちゃうような空間ってすごい素敵だし。僕が見る側だったら絶対そっちの方が楽しいし、得した気分になれると思う。 僕たちも、12月3日の「D.U.N.K.Showcase」に出させていただくんです。BE:FIRSTの皆さんとか、Nissyさんがいらっしゃるイベントで、いうたら異種格闘技戦(笑)。といっても、別に戦う必要はなくて、きっとシンプルに楽しめて、めちゃくちゃに盛り上がれると思う。今後どんどんそういう交流の場が増えてくるだろうし、それによって、面白い化学反応が生まれるかもしれないですよね。 僕たちのグループは、この12月でメジャーデビューしてから丸5年になります。その中で、何度もピンチを迎えました。中でも、最近長いこと苦しめられていたのがコロナ禍。ファンの人たちと直接会えなくなったときは、自分たちはなんて無力なんだって思い知らされました。ボーカルの僕でさえ無力感に苛まれたんだから、パフォーマーたちは、よりそれを強く感じたと思う。 それから今度は、会うことができても、距離をあけたり、声を出せなかったり、いろんな制限を食らうことになった。「いつこの夜が明けるんだろう?」ってもどかしさを覚えた期間も長かったです。でも今思うと、そういう困難の全てが、今のFANTASTICSの絆を強固にしてくれた。メンバーとは、もうそんなに話さなくても「今こんな調子だな」ってわかる。一人一人に対して、思いやりとリスペクトを持ててると思うんですよ。だから、すごくいい流れできているんじゃないかなと思います。 それもあって僕は、すべての経験は無駄じゃないと思うんです。今年からは、声出しもOKになって、ファンの人たちと一緒にライブ空間を盛り上げることができました。そのとき改めて自分がアーティストでいられることの意味を考えたし、ファンの人たちへの感謝の気持ちも、それまで以上に湧いてきました。世の中のほとんどの人が、「コロナなんてなければ良かった」って考えてると思うけど、あれがなければ、今の僕たちはなかった。 声出しがOKになったライブ初日は、本当に爽快でした。それまでやっていたライブではずっと、「何か足りない」って思ってたんですが、その足りない何かは、間違いなくファンの人たちの歓声だと気付きました。 いろんなことを乗り越えてきたから、今のグループの雰囲気はめちゃくちゃいいです。あとはさらに上を目指して、自分たちで超頑張っていく……というより、これからはファンの人たちとの絆を深めて深めて深めて……そこから、友好の輪が広がって、みんなで幸せになっていく。そういう感じが理想だと僕は思います。