強引すぎる言い訳に爆笑!? ジャンプ漫画家たちの「思わずほっこり」作画ミス報告
漫画の制作過程で起こる「作画ミス」。デジタルでもアナログでも、人間が制作しているゆえにどこかで見落としが発生する可能性はあり、決して珍しいことではない。 ■【画像】言われてみれば確かにおかしい? 漫画家本人が明かした過去の作画ミスの数々■ 人気漫画ともなると、そういった作画ミスに気づく読者の数も増えるが、作家の中にはそんなときに修正をかけるだけでなく、ミスに対する秀逸なコメントを出し、読者をほっこり気分にさせてくれた例もある。 そこで今回は、「漫画の作画ミス」に対して『週刊少年ジャンプ』の人気作家たちが取った対応の数々を見ていきたい。
■伏線もあった?尾田栄一郎さんのナイスな切り返し
累計発行部数5億部超えの尾田栄一郎さんの大人気漫画『ONE PIECE』。物語が最終章に突入した今、過去のエピソードの中に小ネタや伏線が散りばめられているのではないかと考察をしながら読み込むファンは多い。そんな中で、ファンが思わぬところで発生していた作画ミスに気付くこともあり、尾田さんはしばしば単行本のおまけコーナー「SBS」で、作画ミスへの指摘に対して回答を出している。 印象的だったのが、1巻51ページで描かれた「赤髪海賊団」の海賊旗。本来ドクロはシャンクスの顔にある3本の傷を模したデザインなのだが、このときの旗には傷がない。これを受け、15巻のSBSで「あれは3本のキズが治るくらい元気に船出しようっていう、少年少女へのメッセージなんですね!!」とボケた尾田さん。何とも強引な言い訳に笑ってしまう。 さらに、19巻の185ページで描かれた悪魔の実の能力者・Mr.3が水に浮かぶ描写に指摘が集まると、「アレはなんと偶然にもMr.3の体の下に“ものっすごい浮く木片”があったんですね」と述べた。しかも特に調子がいい木片だったのだとか。 再びツッコまれそうなこの回答だが、その後66巻でフランキーが「浮力の高いクウイゴスの木片で船を浮かす」と発言し、本編登場を果たす。作画ミスを伏線にするこのテクニックに、クスッとした読者は多いだろう。 さらに、24巻184ページでウソップがトンカチで左手中指を打つも、次のコマでは人差し指が腫れるという描写があるが、これに対し25巻のSBSで「あれは風船の原理ですね…。長い風船の右側をにぎると左側がふくらむように、ウソップは中指を打った事により、人さし指がプクッとふくらんでしまったわけなんですか?」と回答を出した。この切り返しの上手さ、ファンとの交流が楽しめるSBSならではのものだろう。