<東京都知事選>立候補者の1日ルポ ── 鳥越俊太郎候補(前編)
鳥越氏は、民進党や日本共産党などの野党統一候補。午後12時45分からのJR立川駅北口での街頭演説では、日本共産党の小池晃書記局長が「(立候補を取り下げた)宇都宮(健児)さんの英断に応えるためにも、何が何でも勝たせようではありませんか」、民進党の菅直人衆議院議員が「(鳥越氏の)体の方は大丈夫かとの指摘もありますが、4年前にホノルルマラソンを走り切ったんですよ」などと、応援の弁をふるった。 最後に街頭宣伝車の上に立った鳥越氏は、午前中とは打って変わり、街宣車上では水を得た魚のごとく生き生きと、そして大きな声で語り出した。キャスターのキャリアを持つ人なので、目立つところに立つとスイッチが入るのかもしれない。午前中の四ツ谷での会合の話にふれた後、「安全、健やかに子育てできる都政を実現したい」と述べたほか、低収入に悩む介護職員の給与補助などを含む福祉施策の充実などを力強く訴えていた。 また、「東京は平和と憲法を守り、核はいらない。この3つを宣言したい」とも述べていた。核には核兵器の核と、原子力発電の核の2つが含まれるといい、原発にできるだけ速やかにゼロにして、自然エネルギーに転換するのが望ましいという旨の発言も行った。