【ガンバレ☆プロレス 翔太】憧れの地・アメリカへ「人生を賭けた大勝負。力尽きるまでやりたい」
いつまでも粘っていられない。野心をもって目標に向かえるのも、あと数年
今後、国内での活動を翔太はどのように考えているのだろうか。 「DDTやガンプロが所属するサイバーファイトには世界に発信できる動画配信レッスルユニバースがあります。これを活用していこうと。DDTはガンプロより視聴者数も集客が多い。KO-Dタッグ王者としてDDTに参戦しているのは知名度を上げるのにプラスになります。とにかく常にランクアップを目指しています。日本での自分の立場を一つでも上げていきたい」 さまざまなツールを活用し、常に自分のバリューをあげることを念頭に置く。だがキャリア16年目、レスラーとしてベテランの領域に入る翔太は目標の期限も定めているようだ。 「今年36歳、プロレスラーの平均年齢が上がっているから若い方かもしれませんが、ベテランにさしかかりつつある。やっぱり20代とか将来がある若い人達にどんどんチャンスが回っていくし、回っていってほしいと思っています。いつまでも粘っていられない。だから野心をもって目標に向かっていけるのも、あと数年だと思うんです。自分のような野心ギラギラな大人が40歳越えてまでいたら邪魔じゃないですか(笑)。なんかそう思っちゃうので。僕が日本にいる間、とにかく行けるところまで行って、上がれるところまで上がるという気持ちは常に持っていますね。そこは変わらないです」 翔太がこれまで戴冠したタイトルは、KO-Dタッグ王座をはじめ、KO-D6人タッグ王座、IJ(インターナショナルジュニア)タッグ王座など、タッグのベルトが多い。シングルは2020年12月26日に第32代王者として戴冠し2度防衛したインディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級王座以来、記録に名前を残していない。 今年は、所属するガンバレ☆プロレスのシングル「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座」に狙いを定めている。また、「スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王座」のベルトを高尾とのROMANCE DAWNで獲り、2団体でのタッグ2冠になることも視野に入れている。 ハングリー精神旺盛な翔太は、「海外のシングルのベルトも挑戦したい。団体規模の大小はあれ、シングルベルトを獲れるくらいの挑戦はしてみたい。このグローバル化の中、海外をみれば選択肢はいくらでもある」と、国内外問わず、幅広い活動を考えている。またベルト挑戦以外にも、翔太の野心は尽きない。 「自分自身のステータスをあげるっていう部分では、ガンバレ☆プロレスとかDDT以外の大きな団体、新日本プロレスや全日本プロレス、目の前に扉が現れたら、すかさずノックしたいです。開けてくれるかわかんないですけど。大日本プロレスやフリーダムズとか、他の団体だってある。チャンスがあるのなら僕はいつでも行きたい。やっぱりDDTとガンプロだけでやっていると、観る人は変わらない。もちろんファンの数は増えています。それでも全く別ジャンルの人が観る団体で参戦するというのは、自分の価値を上げ、認知度を上げるためにやってみたい」 日々プロレスと向き合いアメリカを夢見る翔太。彼の頭の中はプロレスのことで埋め尽くされている。最後にプロレス以外で息抜きすることはないのか聞いてみた。 「僕は旅をするのが好きなので、プロレスに関係なく知らない国に行くのは、 それだけで人生豊かになる感じがして好きなんですよ」
取材・文/大楽聡詞 写真提供/DDTプロレスリング