米国陸連も東京五輪延期要求…米陸上”レジェンド”マイケル・ジョンソン氏は「IOCは命を危険にさらす選手へ経過伝えよ」
米国陸上競技連盟(USATF)は21日(日本時間22日)、米国のオリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)に対し、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に東京五輪の開催延期を要求する書簡を送ったことを明らかにした。フェイスブックなどで公開したもので、複数の米国メディアも一斉に報じた。米国水泳競技連盟に続く、東京五輪に大きな影響を持つ団体の主張により「延期」の流れは避けられない状況になってきた。 USAトゥデイ紙の報道によると、米国陸連のマックス・シーゲルCEOは、「このまま五輪を開催するという選択肢は我々のアスリートたちにとって最善のものにはならないだろう」と延期を要求。 「我々には完璧な答えがなく、(延期が)とても複雑で難しい決断であることを理解している。だが少なくとも、この主張(延期)を実行すれば、安全で素晴らしい五輪に参加するための、身体的、精神的、感情的に適切な準備を行う十分な時間を選手たちに与え、彼らは、自分自身や家族への(新型コロナウイルス対策の)注意に集中することができる」と記した。 そしてシーゲルCEOは、「オリンピック・ムーブメントにあるリーダーとして、米国オリンピック・パラリンピック委員会は、この声を生かし、アスリートたちのためにはっきりと(IOCへ)言うべき」とも要求している。 ただ米のスポーツ専門メディアのESPNが伝えたところでは「1年の延期」を求めた米水連の書簡に対して、米陸連のそれは、いつに延期すべきかのスケジュールについては言及していない。 陸上と水泳は、米国で最も人気のある五輪スポーツの代表で、米国代表チームのほとんどを占め2016年のリオ五輪では、米国選手558人のうち、176人が陸上、水泳の代表選手だったという。また121個のメダルのうち65個のメダルを占めている主要競技だ。 また英国BBCは、200、400メートルの元世界記録保持者で、バルセロナ五輪の1600リレー、アトランタ五輪の200、400メートル、シドニー五輪400メートルで金メダルを獲得している米陸上界の“レジェンド“マイケル・ジョンソン氏(52)の声を伝えた。