米国陸連も東京五輪延期要求…米陸上”レジェンド”マイケル・ジョンソン氏は「IOCは命を危険にさらす選手へ経過伝えよ」
”MJ”ことジョンソン氏は、ツイッターにて「IOCは2020年の五輪に関する決定を下す期間についてはっきりすべきだ。アスリートたちはトレーニングを続けなければならないが、彼らの多くは練習する場所がない。命を危険にさらすかもしれないのにトレーニングを続けようとしている選手もいる。答えはできるだけ早く出すべき。何も(東京五輪を)中止にするということではない。選手たちに経過を伝えることだ」と主張した。 トーマス・バッハ会長が、先日、ニューヨーク・タイムズ紙の取材に対して「違うシナリオを検討している」と発言した。だが、IOCの公式見解としては、今なお予定通りのスケジュールで開催を強行しようとしており、現在、何をどう検討しているかなどの具体的な途中経過がアスリートに一切、知らされていないことと、そのため練習を続けているアスリートが新型コロナウイルス感染のリスクを背負っていることを問題視した。 BBCによると、米水連、米陸連だけでなく、英国陸上競技連盟のニック・カワード会長も五輪の延期を主張。ブラジル、ノルウェー、スロベニアのオリンピック委員会の委員たちも、次々とIOCに対して「五輪を来年に延期するように」要請しているという。 また前出のUSAトゥデイ紙によると、米で陸連、水連に続く3番目の主要な団体となる米国体操連盟(USAG)も五輪の代表候補選手たちへ東京五輪(の開催時期)についての考えを問う手紙を送ったという。無記名のアンケートの返答の期限は23日(日本時間24日)で、同紙は、「米体操連盟のリリ・リャンCEO兼会長は、選手の意見をまとめて、連盟としてのメッセージとして米国オリンピック委員会に送るだろう」と推測している。 東京五輪開催の可否を決めるIOCは、世界中の主要競技団体から次々と起こっている「延期」の”外圧”にもう耐えることはできないのかもしれない。