「俺とお前とDDTの歴史を全部込める」無期限休養を控える髙木三四郎が両国国技館で盟友・男色ディーノと“歴史”を綴る世紀の一戦へ!
30日、東京都・後楽園ホールにてDDT『What are you doing 2024』が開催。7月21日の両国国技館大会で髙木三四郎と男色ディーノが節目のシングルマッチを行うことが決まった。 髙木三四郎は1997年にDDTプロレスリングの旗揚げに参加。“大社長”として超大手企業であるサイバーエージェントグループの一員となるまでにDDTを成長させてきたが、7月21日の両国国技館大会を以てプロレスラーを休業すると宣言。今年6月からは取締役副社長となり、心残りの無いよう休業ロードを駆け抜けている。 そんな髙木の休業前最後の後楽園ホール大会では、髙木三四郎&山下実優vs男色ディーノ&伊藤麻希のタッグマッチが実施。髙木とともにDDTをDDTたらしめてきたディーノと、髙木によってプロレスラーとしての道を歩みだした女子2人という髙木に縁深いメンバーが揃った。 ディーノ&伊藤が入場時に奇襲し、場外乱闘となる中でゴング。 髙木と伊藤が早速プラボックスで殴り合っていき、伊藤が髙木の頭頂部をぶん殴るも一向に割れず。却って痛いボックス攻撃を受けてフラフラになった髙木だったが、往年の名選手たちのムーブをごちゃ混ぜにした欲張り攻撃。 女性に対しては一切情け容赦なく潰しにかかるディーノだったが、男色殺法が山下には効かずピンチに。 すると伊藤が「ディーノ!ケツを出せ!」と命令して窮地を脱しようとするが、ディーノは「人に言われて出すのは好かん!それとも何か?人にケツ出せってことは自分もケツ出す覚悟があって言ってるんだろうな?お前がケツを出せ!」と猛反論。逆ギレした伊藤が「いいよ!やってやるよ!」とリング上でコスチュームを脱ぎ始めるが、ここで東京女子プロレスの甲田代表が大慌てで飛び込んできてTKストップ。その隙を狙って髙木&山下が急襲するも、伊藤がこれを1人で撃退。
これを見たディーノは「いいだろう、出してやるよ」とコーナー上で地獄門を開門。髙木は伊藤の顔面をディーノの尻穴に突っ込もうとするが、怒りの甲田代表がリングに飛び込んできて髙木をスリーパーホールドで絞め落とす。ついでに山下も絞め落としてしまうと、ブチ切れた今林GMがリングへ。 今林GMと甲田代表が「この素人が!」「この業務委託が!」と醜い罵り合いの末にシングルマッチを開始。死闘を展開する2人だったが、山下&伊藤によってディーノの尻穴に顔面を突っ込まれて失神。 乱戦の末に伊藤の顔面がディーノの尻穴の奥深くに突っ込まれてしまい、髙木がディーノの雪崩式ブレーンバスター。さらに山下のScull Kickから髙木がスタナーを決めてディーノから3カウントを奪った。 マイクを取った髙木は、ディーノに向けて「俺は両国で無期限休養に入るけど、誰と試合するか色々考えててさ。このドラマチック・ドリーム・チームを体現出来る男とどうしても試合がしたかった。だから最後の相手は、男色ディーノ、お前だッ!お前ならドラマチック・ドリームを体現できるし、俺のしばしの最後の相手にふさわしい。もう試合形式も決めてある!」と吼える。 ディーノが続きを制し、「それ以上言うな。アンタが今言おうとしてる試合形式、私も今浮かんでんだ。せーので言おうぜ」と呼びかけると2人は同時に「ウエポンランブル!」と叫ぶ。 ニヤリと笑った髙木は「俺のDDTでの歴史と、お前の歴史。そしてDDT全部の歴史、すべてをウエポンに込めてやる」と啖呵。 これを受けたディーノは「勘違いすんな。私はもっと先もあるんだ。そこも背負ってんだ。こっから過去のテメーに負けるつもりはねえ」とこれからもDDTの未来を担う人間としての覚悟で応えた。 DDTの魅力は、あらゆるものが制限された環境下で知恵を絞って新しいものを生み出し続けてきたことにある。プロレス界に今まで無かった概念を創り出すことこそが“DDTらしさ”であり、過去をなぞって“DDTらしいこと”をやろうとするのは最もDDTらしくない行為であると言える。 その“DDTらしさ”を象徴する2人の最後になるかも知れないシングルマッチで若手選手たちは何を感じ取り、何を生み出していくのか。この試合は髙木三四郎の節目の試合でもあり、DDTの未来を創るための試合にもなりそうだ。
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