【MotoGP】マルティン「バイクが100%なら“無敵”な自信はあるんだ」新型バイクの振動問題で力出しきれず
MotoGP開幕戦カタールGPでホルヘ・マルティン(プラマック)はスプリントで優勝、決勝では3位を記録。まずまずのシーズンスタートを切ったように見えるが、現状では自らの強みを活かせていない部分があると彼は語った。 【ギャラリー】MotoGP開幕戦はバニャイヤが勝利……4ヵ月ぶり開催のナイトレースの模様 昨年ランキング2位となったマルティンは今シーズンも好調なパフォーマンスを見せ、カタールGPの予選ではポールポジションを獲得。スプリントレースでもライバルを抑えきって勝利することができた。 決勝はフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に勝利を許してしまったが、それでも3位を確保。マルティンもカタールGPは「素晴らしい週末」だったと語っている。しかしマシンに抱える問題によって花丸を与えられる状況ではないようだ。 彼はプレシーズンテストの段階から、2024年型マシンではリヤにチャタリング(細かい振動)が発生していると問題点を指摘してきた。それはカタールGPでも解決しきれていない状況にあり、それによってマルティンのライディングの強みを活かしきれていないという。 「僕が持っているスピードは示せたと思うよ」とマルティンはMotoGP.comに語った。 「一方で、僕としてはバイクが100%なら、僕は無敵だという自信がある」 「でもいつそうなるかは分からない。今のところ僕らは振動を抱えてしまっていて、例えば僕はリヤブレーキを使えていない」 「僕のライディングの最大の強みを使えないポイントがいくつかあるんだ」 「だから少し時間が必要だ。エンジニアの皆に取り組んでもらうんだ。僕も自分の役割を果たすよ。今、彼らにはその点に取り組んでもらう必要がある」 なおマルティンはスプリントレース終了後のタイミングでは、バイクの感触から決勝レースでは表彰台もかなり厳しいと感じていたと語った。それだけに、決勝での3位にはある程度満足しているという。 「結果についてはハッピーだ」 「昨日の僕に聞いたとしたら、決勝での表彰台はかなり難しいと言っただろう。でも今日、僕たちは勝つ可能性もあった」 「僕は100%満足はしていない。おそらくレース序盤にタイヤが良すぎたところもあった。その後はペッコ(バニャイヤ)に追い抜かれてしまった」 「その後、フロントタイヤの内圧が高くなってしまって、大きく状況が変わった。でも満足しているよ」 「ペースは速かった。ラスト2周で1分52秒7を記録してマルク(マルケス/グレシーニ)を引き離して、ブラッド(ビンダー/KTM)をほぼ捕まえかけていた」 「だからポルティマオにはポジティブに向かえると思う。この新型バイクは、パッケージとして100%の状態で僕が乗れているわけじゃないから、改善できれば僕はもっと強くなれると思う」
Lewis Duncan