3150 LUSH BOMUの契約選手となった横山葵海。左は亀田興毅ファウンダー

　プロボクシングのスーパーフライ級ホープ横山葵海（23＝ワタナベ）が、元世界3階級制覇王者亀田興毅氏率いる興行「3150×LUSHBOMU」契約選手第1号になったと7日、発表された。11月1日からの契約で期間は1年ごとに更新される。同日、東京・五反田の所属ジムで亀田氏、所属ジムの渡辺均会長、LUSH株式会社のもにゅこ代表取締役、ソデコ取締役とともに会見。プロ2戦目で契約後初試合は12月21日の3150×LUSHBOMU　Vol3大会（ツインメッセ静岡）で東洋太平洋同級6位デンマーク・ケビド（28＝フィリピン）と対戦することが発表された。 　大きな期待を受けて3150×LUSHBOMU契約選手第1号となり、2戦目でメインイベンターを務める横山は「自分のボクシングをして観客を魅了できればいい。まだプロで1試合しかしていないのにメインでやらせてもらえるのはうれしい。自分のボクシングを冷静にやりたい」と強い決意を口にした。亀田氏は「絶対に3150×LUSHBOMUのリングに上がってほしかった。新たな怪物ボクサーになる」と言葉に力を込めた。 　亀田氏によると、今回の契約で日本ランキング10位以上を対象に所属ジムと選手に対し、30～50万円の幅で月額報酬が支給される。興行への年間2試合以上の出場が保証され、選手のPR活動、個人スポンサーの獲得、スパーリング相手の招へいなどの支援も受けられるという。 　所属ジムの渡辺均会長は「70歳を過ぎた私が最後に本気でスカウトした選手と言っていい」と太鼓判を押した。右ボクサーファイターとなる横山は「パンチをもらわず、自分だけが打つようなスタイルができたら。相手を翻弄（ほんろう）させるような面白い試合がしたい」と抱負を口にしていた。 　3歳から小学6年まで空手を習い全国3連覇した横山は、中学1年でボクシングに転向。浪速高から拓大に進学し、ボクシング部主将も務めた。22年には全日本選手権バンタム級優勝。今年7月、ワン・ハオ（中国）との53・0キロ契約体重6回戦でプロデビューし、2回1分2秒、TKO勝ちを収めていた。 　◆横山葵海（よこやま・あおい）2001年（平13）7月23日、大阪市西淀川区生まれ。3歳から極真空手を学び、中学進学と同時にボクシングに転向。浪速高3年時にはインターハイ3位。拓大3年時の22年に全日本選手権バンタム級優勝。アマ戦績は44勝12敗。24年7月にプロデビューし、2回TKO勝利。家族は両親と姉。身長164センチの右ボクサーファイター。