永瀬廉、恋愛ドラマ初主演! 江國香織の『東京タワー』を連ドラ化 主人公が恋い焦がれる“大人の女性”に板谷由夏
■原作者・江國香織 ――2005年に映画が公開され、韓国でのドラマ化を経て、日本では19年ぶりの映像化となります。今回、連続ドラマ化の依頼をお聞きになった際は、どのようなお気持ちでしたか? 大胆だなあと思いました。 それは、そもそも私の書く小説が映像化に不向きなはずだと思っているからでもありますし、 この小説を書いてから随分時間がたって、世のなかが変ってきているからでもあります。 でも私は大胆な試みというものが好きなので、 その蛮勇に敬意を表しつつ、何かがぴたっとはまるといいなと思っています。 ――2005年の映画では岡田准一さんが演じられた小島透役を今回は永瀬廉さんが演じられます。書籍『東京タワー』のあとがきには「東京の少年たちの物語」と書かれておりましたが、平成から令和になり、東京の街や少年たちが変わったという印象はございますか? 街のいろいろが変わったと思います。全体に保守的になっているかな。 若い男の人たちについて言えば、無愛想と無口が減って、 礼儀正しく、見栄を張らず、素直な人が増えたような印象です。 でも内に秘めたエネルギーはいつの時代もあるはずで、 ドラマのなかで、2人の俳優さんがそれをどんなふうに見せてくれるのかたのしみです。 ――最後に、ドラマに寄せる期待についてお聞かせください。 小説は、女性が若くなくなっていく過程と、恋愛そのものに焦点をあてて書きましたが、 今度のドラマは少年たちの自立と成長がテーマだと聞きました。 その新鮮な視点に期待しています。 また、私は個人的に東京タワーというもののヴィジュアルが好きで、 映像のなかで、無生物である東京タワーがどんな表情を見せてくれているのかもたのしみです。